３回戦を突破した東野有紗（左）と桜本絢子

　「バドミントン・全日本社会人選手権」（８日、鳥取市民体育館エネトピアアリーナ） 　パリ五輪混合ダブルスで渡辺勇大（２７）と組み銅メダルを獲得した東野有紗（２８）＝ＢＩＰＲＯＧＹ＝が、桜本絢子（２９）との新ペアで挑んだ女子ダブルス初戦の２回戦と３回戦をいずれも２－０で勝ち進んだ。 　五輪後に“ワタガシペア”を解消し、桜本と女子ダブルスで頂点を目指すことを宣言していた。８月２８日に所属チームの五十嵐優コーチ（２９）との結婚を発表して以来初の試合で、今大会までは「東野」姓の出場となる。左手薬指には指輪がキラリ。「ジャパン・オープン後、一緒に１０日間ほど練習した。試合を重ねて、徐々によくなっている」と手応えを感じ取っていた。 　ペアを組んだ理由について、桜本は「もともと仲が良く、有紗が女子ダブルスに挑戦してみたいという話を聞いて、一緒に組みたいと話をした」と説明。「年齢の言い訳を自分の中で作りたくない。もう一度五輪に挑戦したい」と意気込んだ。東野も「この年齢でまた（女子ダブルスに）変更するのは大変で覚悟がいることだが、新しい挑戦にワクワクしている。勇大君と刺激を与え合いながら頑張りたい」と話した。 　ペアの呼び名について、東野は「今大会まで東野で、次から五十嵐。何と呼んで欲しいかは分からないので、メディアの方で自由に決めて下さい。呼びやすいのを」とリクエスト。この日は五十嵐コーチは帯同していないといい「頑張ってと言われた。（桜本と）３人で仲良くしていただいているので、夫婦共々よろしくお願いします」と照れながら頭を下げた。