トランプ氏、ウクライナのNATO加盟に反対するロシアに理解
Gram Slattery Helen Reid [ワシントン 7日 ロイター] - トランプ次期米大統領は7日、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟すべきではないとするロシアの立場に理解を示し、大統領就任前にロシアのプーチン大統領と会えないことを残念に思うと述べた。 トランプ氏はフロリダ州パームビーチにある自宅で記者会見し、バイデン大統領がウクライナのNATO加盟に関し米国を変節させたと非難した。「ロシアは、プーチン大統領が就任するずっと前から『NATOがウクライナに関与するはずがない』と言っていた。それは石に刻まれたように変わらない立場だ。しかしある時バイデン大統領が『いや、彼らはNATOに加盟できる』と述べた。ロシアはすぐ近くに脅威を感じることになる。それに対する彼らの気持ちは理解できる」と述べた。 トランプ氏の側近らは、少なくとも近い将来においては、ウクライナのNATO加盟をロシアに対する不必要な挑発とみなし、概ね反対している。 トランプ氏は選挙活動中、大統領就任前にウクライナ紛争を解決できると発言していた。すぐに解決するとの方針は維持しているが、その発言はほぼ撤回している。 半年以内に戦争を解決できるかとの質問に対し、トランプ氏は「6カ月は欲しい。いや、6カ月よりずっと早く達成したいと思う」と述べた。」 同氏はまた、1月20日に就任するまでプーチン氏と会談できないことに不満を漏らした。詳細には触れなかったが、そのような会談は不適切だと述べた。