キーウにロシアが「野蛮な」ミサイル攻撃、1人死亡とウクライナ当局
(CNN) ウクライナの首都キーウで20日早朝、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、少なくとも1人が死亡、複数の大使館が損傷した。 【映像】北朝鮮兵の合流に不平漏らすロシア兵、ウクライナ軍が通信傍受 キーウの軍政当局はSNSのテレグラムで死者が出たことを確認。12人が負傷したと付け加えた。負傷者のうち5人は病院へ搬送され、残りはその場で手当てを受けた。 前日にはロシアのプーチン大統領が年次記者会見でウクライナに「ミサイル決闘」を呼び掛けていた。これを受けウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン氏を「愚か者」と痛烈に批判していた。 ウクライナの空軍司令部によれば、ロシアは20日の午前7時ごろ、キーウに向けて弾道ミサイル5発を発射した。ウクライナの防空システムは5発のミサイルを全て迎撃。この他ドローン(無人機)40機を撃墜した。別のドローン20機は、標的まで到達しなかったという。 ただ落下する瓦礫(がれき)が市の中心部のオフィスビルや道路などを破壊し、負傷者も出たと当局者らは説明した。 ウクライナ外務省によると、複数の大使館が入った建物も被害を受けた。報道官は攻撃を「野蛮」と非難した。 ゼレンスキー氏は首都へのミサイル攻撃に反応し、「ロシアに対する制裁強化が必要だ」と訴えた。