「最短20分」掲げる宅配サービスOniGOを使ったら4時間かかった…裏に隠された「意外な落とし穴」
直接Uberを使ったほうが便利
これを「鬼速」というのは、さすがに無理がある。最初から「本日中に届ける」ぐらいのニュアンスであれば、4時間程度の配達時間もどうということもなかったが、「最短20分」とまるで宅配ピザのような宣伝文句を使っているから、誇大広告としか思えなくなる。 同様のトラブルを体験をしたという女性に話を聞いてみたところ、「配達予定時間」として記載された時間より約1時間が過ぎても商品が届かずウェブ上チャットに苦情を出したが、「お届けまでにお時間をいただく可能性がございます」という返答だったという。 「その後、30分以上も経過してから、一方的にキャンセルの通知がありました」 このケースも配達員が見つからなかったということだったらしいが、Uber任せの業態では似た問題が起きるリスクがあるのは明白だ。それを聞こうとOniGOに電話してみたが、これまた回答は「担当者不在」だった。 速く商品が届いた人には好印象だっただろうが、カスタマーセンターの対応の質が低かったことも懸念材料だ。状況改善に努めようとする姿勢が見られず、単に「マッチング中」を繰り返すばかり。 4時間以上の待機も状況が不明だったため、ただ待っていただけではなく、何度もやりとりをしなければならなかった。ハガキのとおり「こんな便利なのは今までなかった~」とはまったく感じられず、別のスーパー宅配や直接Uberに注文するほうがスムーズだったと感じた。
片岡 亮(フリージャーナリスト)