「タトゥー問題」説も囁かれたが…「アイドル」で沸かせたYOASOBIが、今年の紅白に出ない“納得の理由”
昨年大晦日の『NHK 紅白歌合戦』は、YOASOBIのステージが番組最大のハイライトだった。ふたりは、Stray KidsやNewJeans、乃木坂46など日韓アイドルたちに囲まれて華々しく「アイドル」を披露した。 【画像】体にびっしりタトゥーが入ったYOASOBI・Ayaseと、ikuraのツーショット しかし、今年の『紅白』ラインナップにYOASOBIの名前はない。 その理由はシンプルで、今年発表した4曲――「舞台に立って」、「UNDEAD」、「モノトーン」、「New me」がいずれも大きなヒットに結びついていないからだと考えられる。 もちろん、それでもYOASOBIの人気は高い。今年のBillboardチャートの年間Artist100では3位にランクインしている。これは、昨年までに発表した楽曲が今年も聴かれたからだ。楽曲チャートの年間Hot100にも6曲がランクインしている。4位「アイドル」、14位に「勇者」、50位に「夜に駆ける」――といった具合に。 YOASOBIの人気はけっして衰退はしていない。むしろ、J-POPのグローバル化を象徴する存在として着実に歩みを進めている。
デビュー曲「夜に駆ける」でいきなり注目を集める
振り返れば、YOASOBIは2019年11月に発表したデビュー曲「夜に駆ける」がいきなりの大ヒットとなった。小説を楽曲化するプロジェクトとして誕生したこのユニットは、『タナトスの誘惑』という原作をもとに創った「夜に駆ける」で、YouTubeやストリーミングサービス、TikTokなどでバイラルなヒットを続けた。企画(タイアップ)によるものではあったが、楽曲の力で自然とヒットにつながっていった。 当時、「夜に駆ける」の人気がバイラルに拡大したことはチャート推移からもわかる。BillboardチャートHot100にはじめて登場したのは、発表から4か月経った2020年3月18日付。そこから右肩上がりにチャートを駆け上がり、同年5月27日付で初の1位を獲得する。そして、年間チャートでも1位となった。