【鉄道ファンも注目!JR福島駅の“アプローチ線”設置工事】重さ100トン超をどうやって?困難の連続乗り越えたその姿を特別に撮影【福島県】
FCT福島中央テレビ
新幹線にまつわる話題です。JR福島駅で大規模な工事が進んでいることをご存じですか?鉄道ファンも注目するこの工事。完成すれば新幹線がもっと便利になるかも知れません。 【夏の福島競馬を前に馬場浄め式】6月29日から7月21日までの土曜と日曜の8日間の開催・福島県
■大川悠輔 記者 「JR福島駅を上から見渡せる施設に来ています。東北新幹線の線路の隣には、巨大なループ状の新しい線路が整備されているのがわかります」 新幹線や在来線が乗り入れる交通の要所=JR福島駅。新幹線ホームでは日々、東北新幹線の「やまびこ」と山形新幹線の「つばさ」が連結したり、切り離されたりしています。その「つばさ」が福島駅へ乗り入れる際に通るのが「アプローチ線」と呼ばれる線路。今は上下線ともに1本のアプローチ線を使っています。
今回、注目するのは、これとは別にできる新たなもの。駅の東側にできたこの、ループ状のアプローチ線が、東北・山形新幹線をさらに便利にしてくれるんです。その工事現場を、今回、特別に撮影させてもらいました。
まずは、その概要です。 ■JR東日本 東北建設PMO 丸山 巧悦マネージャー 「今回、計画しています上りアプローチ線は全長約1300メートルございます」 新たにできるアプローチ線の本格工事は2021年から始まりました。 高架橋の整備など土木工事は9割ほどが完了。今は線路の敷設作業などを進めていて、2027年3月までの使用開始を目指しています。 工事も終盤に近づき、ようやく形が見えてきた新たなアプローチ線ですが、ここまでは困難の連続でした。
■JR東日本 東北建設PMO 丸山 巧悦マネージャー 「既存の施設を縫うように今回、計画しているので最も難しいところではあるが勾配、曲線が特徴的な現場」 こちらは去年7月に行われた鉄道の線路をまたぐ県道のこ線橋の上に、100トンを超えるアプローチ線の支えとなる「桁」を架ける作業です。巨大クレーンで桁を持ち上げミリ単位で位置を合わせ、3時間ほどでつくりました。 福島駅は線路や道路が複雑に入り組んでいます。そのため、いろいろな構造物にぶつからないように避け、かつ、交通への影響にも考慮しながら進められました。