【本当にあった恐怖のPTA委員決め】うつむき震える参加者、1人ずつ「なぜPTAできないのか」尋問の刑…
その時!
保護者の中で、誰かが動きました。 タタタ… と小走りに走ります。 その人は、小5の広報委員に決まったKさんでした。 Kさんは、どこかのお母さんの元を目指して小走り。てか、足速い! 一方で、PTA本部の選挙管理委員会の方は、 「では、心苦しいのですが、決めさせてもらって…」 あぁ、逆ギレ母さんに決まってしまう。 オワタ…天を仰ぐ小4広報委員に決まった私。 すると、「私、立候補します!」と、すっくと手をあげた人がいました。 そう、Mさんです。 あの、感じの良い、情報通のMさんです。 Kさんが、小走りでMさんの元に向かい、瞬時に懇願したようです。 私、次の瞬間ダッシュで駆け寄っていました。 心の中では、 「よっしゃーーー!!」 サッカー選手がゴールを決めた時並みに喜んでしまいました。 小さな声で、 「Mさん、ありがとうございます!」 と言います。
Mさんは今決まったばかりなのに力強く、 「ぽにさんも、Kさんもいるし、うん。やるか!」 選挙管理委員会の方がしめます。 「では、立候補がありましたので2年生の広報委員はMさんということで。お疲れさまでした。」 ぞろぞろと他のお母さん達が自分のクラスに帰っていきます。 広報委員会に決まった3人で廊下の端っこに行き、 「PTA広報係、簡略化を目指しましょう!」 と誓いました。 よかった。 PTAはメンバー次第。 ホントそれ。 月日は流れ… この決定があってから、半年が過ぎました。 広報委員の人事は以下に決まりました。 ■代表:小5代表のKさん ■副代表:小2で手をあげてくれてMさん ■PC編集:我が家 他の3人のメンバーも比較的積極的に動いてくれています。 文明の利器【LINE】とコロナをきっかけに、ほとんどのやり取りは簡略化(以前までは対面が多かったようです)。行事はコロナが落ち着き例年よりも増えていますが、今のところ何とかなっています。この間は秋まつりがありまして、広報委員会の6人でお店を出しました。大変でしたが、文化祭みたいで楽しかったです。 PTAは現代の忙しいお母さん達には憂鬱な役回りです。メンドクサイですし、参加したからと言って何か報酬がもらえる訳でもありません。褒められることも…ないなぁ。 ただ、地域の行事に出席した時、MさんやKさんのように新しく『ママ友』が出来たことは、この土地に縁もゆかりもなかった私にとっては大きな財産となっています。 うん。分からないものです。 では来年続けてPTAするのか? いやいや、遠慮します! これにて、PTAの連載は終了。 ではまた!
Profile ・ぽに 関西在住。約50平米のマンションに3歳・小2・小4の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。