松本中心部・三の丸エリアの魅力創出さらに 専門家交えトークライブ
長野県松本市中心部のにぎわい創出を目指す民間主体のまちづくり組織「三の丸エリアプラットフォーム」は22日、同市深志3のまつもと市民芸術館でトークライブ「公民連携によるエリアの魅力づくり」を開いた。「松本城三の丸エリアビジョン」を策定した後の取り組みを紹介し、公民連携のまちづくりに取り組む専門家を交えた座談会で今後の活動指針を探った。 一昨年4月にまとめたビジョンでは松本城周辺に10の「界隈」を設定。各界隈で道路空間を歩行者天国にした飲食イベントなどをまちづくりの社会実験として開催してきた。 トークライブには市内外から約60人が参加。2部制で、前半は各界隈の商店主2人がこれまでの取り組みを紹介した。後半の座談会には塩尻市の起業家支援拠点「スナバ」のスタッフ・岩佐岳仙さんや、官民連携のまちづくりを支援する国土交通省職員などが登壇し、商店主らと「公民連携によるエリアの魅力づくり」をテーマに意見を交わした。登壇者からは「イノベーション(技術革新)を起こすためには街に居心地のいい場所が必要」「街づくりが独りよがりにならないために、ビジョンを共有することが重要」などの意見が上がった。 松本市渚3から訪れた男性は「実践の紹介もあり、まちづくりに資するヒントがたくさんあった」と話していた。
市民タイムス