石川テレビ

2023年9月、白山市内のホテルで初対面の女性を殺害したとして殺人の罪に問われている男。11月7日に始まった裁判員裁判では、起訴内容を認め懲役30年を求刑されています。判決を前に、石川テレビの取材に応じ、心境を語りました。 「明日という日を与えられたことに戸惑っている」落ち着いた口調で語ったのは、2023年9月、白山市内のホテルで女性を刺して殺害したとして殺人の罪などに問われている白山市の無職・中村信之被告（55）。11月7日から始まった裁判員裁判では起訴内容を認め、「仕事を失ったことで自暴自棄になり、以前から持っていた殺人願望を果たそうと思った」などと動機を明かしました。さらに、被告人質問では、「今後も人を殺してしまう可能性があると思う」とも語った中村被告。検察側は、理不尽な動機による執拗かつ残虐な無差別殺人で、再犯に及ぶ恐れもあるとし有期の懲役刑で最も重い懲役30年を求刑。一方の弁護側は遺族に謝罪し、被告なりに反省を深めつつあり、殺人への衝動性を克服し飲酒も絶つと言っていることから懲役20年の判決を求めています。3日間の審理が終わり、中村被告は石川テレビの取材に応じ判決を待つ心境を語りました。 Q判決を待つ今の気持ちは？「率直に言って、明日という日を与えられたことに戸惑っている」Q与えられたことに戸惑うとは？「（求刑が）無期懲役、死刑というものであっても仕方ないのに、そこに30年の有期刑がきて戸惑っている。犯した罪は終わらないけど、罰には終わりがある」 刑罰の終わり。明日という時間を与えられ戸惑いを感じていると話した中村被告。一日一日を一生懸命に生きることで罪の重さを認識すると話しました。最後に「もし事件当日に戻れたらどうするか？」と問いかけると…「家に帰って寝てますよ」中村被告への判決は20日言い渡されます。