逆風は“台風並み”自民支持層の2割が立憲に「とどめはやっぱりあの2000万円」かつての『保守王国』全敗の理由
「あと2日で逆転を、なんとしても逆転をしないと、皆さんのお役に立つことはできないんです…。よろしくお願いします!よろしくお願いします…」 高鳥さんは、「感極まってってことでしょうね。私は土下座はしたことないです、今まで」と話していました。 政治とカネの問題による逆風を受けたのは、“裏金議員”と呼ばれた2人だけではありませんでした。 【新潟1区 塚田一郎さん 最後の訴え】 「ぜひお力をお与えください。よろしくお願いします、よろしくお願いします、よろしくお願いします…」 【新潟2区 細田健一さん 最後の訴え】 「本当に皆さんのお力添えを得て、いい結果が出ることを確信をしております」 「きょうここまで一緒に走っていただいたことに、心から、心から、御礼を申し上げます。皆さん本当にありがとうございます」 【新潟3区 斎藤洋明さん 最後の訴え】 「どうか斎藤洋明、ご支援くださいますようよろしくお願い申し上げます。お願いします!」 【新潟4区 鷲尾英一郎さん 最後の訴え】 「政治とカネの問題については、私は疑惑はない。これは私はものすごく皆さんに伝えられたと思います。私自身は何もないと…」 【新潟5区 高鳥修一さん 最後の訴え】 「粉骨砕身 ご恩返しを国政からさせていただくことを、固くお誓いを申し上げ、高鳥修一 最終最後のごあいさつといたします」 候補者は、家族の力も借りて懸命に訴えました。 しかし… 今回の選挙の一番の争点について聞いた出口調査の結果では、3割から4割が『政治とカネの問題』と回答。 さらに、新潟県内の5つの小選挙区の全てで、自民党支持層の2割が立憲民主党の候補に流れていました。 加えて投票4日前には、“非公認”候補が代表を務める自民党支部に「党勢拡大活動費」として党本部から振り込まれていたという『2000万円問題』も明らかになり、ダメ押しとなりました。 【自民党 楡井辰雄 新潟県議】 「すごい台風の逆風じゃないですか」 「とどめはやっぱり、あの2000万円だろうね。あの2000万円で自民党員の人が『駄目だこりゃ』と」
【自民党 細田健一氏(新潟2区落選)】 「政治とカネの問題が争点化してしまったので、政権担当能力があるのがどちらかとか、新潟のいろいろな課題の解決には何が必要か、というような議論がほとんど行われない選挙だったんじゃないか」 【自民党 高鳥修一氏(新潟5区落選)】 「“裏金”という言葉のレッテル貼り、これは非常に厳しい選挙であったと…」 自民党は新潟県内5つの小選挙区で全敗。 わずか一人が比例復活するにとどまりました。
新潟放送