根強い人気の軽SUVを公道試乗!! スズキ「ハスラー」が売れているワケ
今年5月にマイチェンを受けたスズキの軽SUVハスラー。けっこうな話題になっているけど、ぶっちゃけどうなのよ? つーわけで、カーライフジャーナリストの渡辺陽一郎氏が使い勝手なども徹底チェックした!! 【写真】スズキ「ハスラー」の細部 * * * ■ボディが軽く走りが軽快! ――今回試乗したのはスズキの軽SUVハスラーですが、売れ行きはいかがです? 渡辺 今年上半期の軽新車販売ランキングでは、ホンダのN-BOX、スズキのスペーシアに続いて3位に入り前年同期の1.4倍も売れました。現行モデルの登場は2020年1月ですが販売はすこぶる好調です! ――スゲェー。 渡辺 つけ加えると、14年に発売された初代ハスラーも売れに売れていました。 ――人気のワケは? 渡辺 今の軽自動車はスライドドア装着車が多い。逆に言えばスライドドアが不要なユーザーからすると、選択肢は限られてしまう。 ――ほお。 渡辺 事実、販売店からも、「ハスラー指名のお客さまは、ワゴンRやムーヴからの乗り替えが多い」と言います。この2車もハスラーと同じくスライドドアを装着しない軽ですが、発売はワゴンRが17年、ムーヴは14年と古い。 ――ハスラーの見た目も人気の要因のひとつとか? 渡辺 丸形ヘッドランプを備えたハスラーのフロントマスクは、スズキ自慢のSUVジムニーを彷彿させるデザインに仕上がっています。当然、この外観も魅力のひとつに挙げられます。 ――なるほど。 渡辺 さらにハスラーは実用面もスゴい。前後席共に頭上と足元が広く、身長170㎝の大人4人が乗車したとき、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ3つ半の余裕がある。収納設備も豊富です。 ――ふむふむ。 渡辺 後席の背もたれを前側に倒すと、座面も下がってボックス状の広い荷室になり前後スライドも可能です。これらはすべて左右独立式なので、全高が1700㎜以下の軽ではシートアレンジがワゴンRと並んで最も充実しているんですよ。 ――へぇー! 渡辺 しかも、ハスラーの荷室は水洗いが可能です。なので、汚れたアウトドアグッズも気兼ねなく積めます。最低地上高は180㎜を確保しているので、悪路のデコボコや駐車場と車道の大きな段差も余裕で乗り越える。これらがハスラー人気の秘密ですね。