根強い人気の軽SUVを公道試乗!! スズキ「ハスラー」が売れているワケ
――今回試乗したのは今年5月にマイチェンを受けたモデルです。 渡辺 現行モデルでは22年5月に続く2度目の改良になりますね。 ――実際に試乗した印象は? 渡辺 水平基調の外観は視界が良く、ボディの四隅も非常にわかりやすい。最小回転半径も4.6mと小回り性能が抜群で運転しやすい。また、ボディが軽く運転感覚も軽快で、乗り心地もいい。 ――ハスラーで気になった点はありますか? 渡辺 ノーマルエンジンですね。実用回転域の駆動力が不足気味で、上り坂だとエンジン音が耳障り。購入するなら、ターボ車も試乗しましょう。 ――でも、値が張るのでは? 渡辺 ターボは走りに余裕があり燃費も10%程度しか悪化しません。価格にしても割安で、ノーマルエンジンの約8万円の上乗せとなります。 ――ハスラーの売れ行きは? 渡辺 8月も好調でした。6376台をマークして軽の新車販売で4位です。 ――納期はいかがです? 渡辺 販売店によると納期は2~3ヵ月です。 ――リセールバリューは? 渡辺 数年後に売却する際の価値は、人気の軽自動車ですから平均水準以上です。ただし売却時には、中古車市場に現行ハスラーが豊富に流通しているため、極端な高値にはならないでしょうね。 ――ライバル車はどれ? 渡辺 性格が最も近い車種はダイハツのタフトです。後席はスライドしませんが、その代わり装備を充実させており、最も安価な132万円のXにも、ガラスルーフのスカイフィールトップ、LEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキなどを標準装着しました。購入時はハスラー、タフトを乗り比べるべし! 撮影/山本佳吾