17日にバヌアツでM6.7 2週間以内に高頻度で日本でも「バヌアツの法則」に注意を
2018(平成30)年9月6日の木曜日、午前3時7分、北海道胆振(いぶり)東部地震が発生しました。最大震度7、地震の規模はM(マグニチュード)6.7でした。土砂崩れによる40人以上の犠牲者と、北海道のほぼ全域で停電が発生するという大惨事となりました。実はその前日、9月5日(水)のデイリースポーツに、私が以下のコラムを寄稿していました。 【写真】「一介の町医者が大地震を予測していた」と話題になった記事 ▽ △ 「この原稿を書いている今日(原稿の締め切り日です)、2018年8月22日(水)午前7時30分頃、南太平洋のオーストラリア東、バヌアツでM6.7の地震がありました。過去にさかのぼって、なぜかバヌアツでM6以上の地震が起きると、高頻度で2週間以内に日本でも、同等もしくはそれ以上の地震が発生しており、まことしやかに「バヌアツの法則」と言われています。太平洋プレートの関係らしく、統計的には、どうやらバヌアツと日本には6~7割の確率で、地震が連動する関係があるようです。ちなみに、2016年4月3日にバヌアツでM6.9の地震が発生。同4月14日に、あの熊本大地震M7.3が発生しています。この記事が紙面に掲載される頃には2週間が経過しているはずですので、それまでに何も起こらないことを祈るばかりです。でも気をつけるに越したことはないので、どうぞご注意ください」 ▽ △ 自慢することではないのですが「一介の町医者が大地震を予測していた」と、一時ネットで話題になりました。そして実は2024年12月17日(この原稿は12月18日に書いています)、の日本時間午前10時47分にバヌアツ諸島の首都ポートビラでM7.3の地震が発生しました。本震の数分後にもM5.5の余震が発生し、多くの建物が倒壊したほか、地滑りも発生し、交通網や通信回線の不通のため被害の詳細が把握しづらい状況で、わかっているだけで死傷者200人以上という深刻な被害が出ているようです。 2024年は元日に能登半島地震という大変な出来事がありました。「バヌアツの法則」と言っても、過去、実際に連動したのは6~7割です。今年の年末年始はこの法則が外れることを祈ってやみません。 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。