わずか0・074秒差「もうちょっとで…」古里太陽、躍進の2番手、キャリア初のフロントローもちょっと複雑【WGPモト3】
WGP 第8戦 オランダGP ロードレース世界選手権 予選 29日 TTサーキット・アッセン ペン&カメラ=遠藤智 モト3クラスを戦うホンダチームアジアの古里太陽(18)が、キャリア初のフロントローをつかみ取った。ラストアタックで自己ベストの2番手に躍進。「うれしい。決勝で頑張りたい」と今季2回目の表彰台を目指す。モト2でMSIの小椋藍(23)も2番手につけ、今季初のフロントロー獲得。モトGPの予選では、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイア(27)=イタリア=がコースレコードを塗り替え、今季初(通算19回目)のポールポジションを獲得した。 古里が少しだけ複雑な表情を浮かべた。「2番手でハッピー。でも、もうちょっとでポールだったのに…」。初めてフロントローをつかんだ喜びと、わずか0・074秒差でポールを逃した悔しさが、胸中に同居した。 今大会の目標は「練習走行8番手以内。予選で2列目までに並び、決勝では自己ベスト(2位以上)を狙う」。初日は転倒も喫して15番手と出遅れたが、2日目に1秒以上もタイムを短縮。総合8番手でQ2にダイレクト進出すると、目標より1列前となる好結果を残した。
前戦イタリアGP後は3週間のインターバルで日本に一時帰国。「乗れる日はバイクに乗ったし、鈴鹿8耐テストも見に行けた。楽しかった」と、心身ともにリフレッシュしてきた。 「木曜日(27日)にコースの下見をしたときに、良いイメージが湧いた。スタートは得意だから、良いレースができると思う」。決勝でもしっかり目標を達成してみせる。
中日スポーツ