<保志総一朗>「ガンダムSEED」20年の思い 新作公開で「自分の中で再スタート」
「ありがたいことなのですが、『SEED DESTINY』が終わってからも、毎年のようにさまざまな形でキラを演じさせていただく機会がありました。基本は一人でキラを演じ続けていて、テレビアニメと同じせりふを収録することもあるのですが、今回は初めてのせりふで、掛け合う相手がいました。戻ってきたな!という感覚がありました。みんなと一緒に掛け合って作ってきたことを思い出し、悩んだところもあったのですが、迷いなくできたところもあります」
保志さんは数々の作品に出演している人気声優ではあるが、代表作と言われれば、「SEED」となる人も多いはず。それくらい「SEED」、キラは大きなインパクトを残した。最後に、保志さんにとって「SEED」とはどんな存在なのか?を聞いた。
「僕と言えば『SEED』を思い浮かべる方も多いでしょうし、いろいろな意味で大きくなりすぎているところもあると思います。一つ一つの作品が大事なのですが、思い入れはすごくあります。正直に言うと『SEED DESTINY』で満足していたんです。劇場版はなさそうだな……と思った時期もありました。でも、新作でキラとラクスの物語に、ある種のけじめがついたことがすごくよかったですし、説明が難しいのですが、新作によって自分の中の『SEED』という存在が、より完成されたようにも感じています。これで終わりではないし、『SEED』が自分の中で再スタートし、ここからが新たな『SEED』だ……と物語に新たな思いを馳せることができます。これを待っていたんだな!と感じています」