ビットコイン、今年4番目に好調な1日に──ブラックロックのETFは記録的な取引高
ビットコイン(BTC)は、選挙キャンペーン中に暗号資産(仮想通貨)業界への支持を表明していたドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利した米国時間6日、2024年4番目の上昇幅を記録した。 ビットコインは9%以上上昇、史上最高値7万6481ドルを更新した(CoinDesk Indicesのデータ)。2月末には9.7%上昇し、3月には当時の史上最高値を更新する上昇をみせた。その後、最高値から下落したものの10%上昇し、8月5日の円キャリートレード解消後は12%上昇していた。 6日の急騰は、上昇は持続可能なものではないと考える投資家を不安にさせるかもしれないが、以前の調査では、ビットコインはトランプ氏の勝利により11%上昇する可能性があることが示されていた。 関連記事:暗号資産の強気相場、米選挙と選挙後も続く可能性──歴史が示唆
ビットコインETFへの資金流入
ビットコインの上昇とともに、ビットコイン現物ETFには大量の資金流入が見られ、Farsideのデータによると、純流入額は6億2190万ドルに上った。1月の取引開始以来、最高水準の1つであり、3日間連続の流出を断ち切った。純流入額の合計は現在242億ドルに達している。 注目すべきパフォーマンスとしては、グレイスケールのビットコイン・ミニ・トラスト(BTC:Bitcoin Mini Trust)が1億880万ドルの流入を記録し、取引開始以来2番目に大きな額となった。ビットワイズ・ビットコインETF(BITB:Bitwise Bitcoin ETF)は1億900万ドルの流入が、これもまた高水準の流入日の1つとなった。 一方、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT: iShares Bitcoin Trust)は2日連続で純流出を記録し、この間の流出額は1億1330万ドルに達した。ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、IBITの取引高は過去最高水準に達している。 「IBITは、41億ドルの過去最大の取引高を記録した。これは、バークシャー、ネットフリックス、ビザといった株式の6日の取引高を上回った」「取引開始以来、2番目の取引高となった」とバルチュナス氏はXに投稿した。 全体として「ビットコインETF全体では取引高は60億ドルを記録し、初期の盛り上がり以来最高の1日となった。ほとんどのETFは平均の2倍の取引高を記録した。生まれたばかりのカテゴリーにとって、まさに全方位で大成功の1日。驚きに耐えない」と同氏は続けた。 これまでの背景を説明すると、ビットコインETFの取引高は、checkonchainのデータによると、3月の強気相場で99億ドルのピークに達した。なお11月6日のビットコイン関連の総取引高は約760億ドル。その内訳は先物が620億ドル、現物が80億ドル、ETFが60億ドル。ETFの取引高は依然として全体から見れば、わずかな割合にとどまっている。 イーサリアム(ETH)ETFはビットコインETFに遅れをとっている。Farsideのデータによると、米国上場のイーサリアム現物ETFへの純流入額は5230万ドルで、9月27日以来の高水準となっている。 当記事執筆時点、ビットコインは年初来77%上昇の7万5000ドル強、イーサリアムは年初来20%上昇の2822ドルとなっている。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:glassnode|原文:Bitcoin Registers Fourth-Best Day of 2024 as BlackRock ETF Posts Record Volume
CoinDesk Japan 編集部