松井沙麗

　全日本カート選手権などで活躍してきた松井沙麗が、ウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに加入することが発表された。 【動画】松井沙麗が角田裕毅と大バトル！　岩佐歩夢も臨時講師として”古巣”HRSのスクール生とカートバトル 　ウイリアムズは1月17日、ウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーの新メンバーとして、アレッサンドロ・ジュスティと松井沙麗が加入することを発表した。このアカデミーは、F1を目指す若い才能を育てるものであり、ウイリアムズはメンバーを成長させるために、全面的なサポートと指導を行なう。 「ウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーの一員になれることは光栄で、このように歴史あるチームと共に仕事することができる機会に感謝しています」 　松井はウイリアムズのプレスリリースにそうコメントを寄せた。 「ヨーロッパでの経験を積むのが楽しみで、シーズンが始まるのが待ち切れません」 　スポーティングディレクターのスヴェン・スミーツも、松井について次のようにコメントした。 「アレッサンドロとサラをウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーの新メンバーとして発表できることを嬉しく思う」 「サラはカート界が注目するスターのひとりで、母国日本で有望な成績を収めてきた。2022年には、ガールズ・オン・トラック・ライジングスターズのファイナリストにも選ばれた」 「2024年、そして将来に向けて、レースに臨む彼らの成長をサポートできることを楽しみにしている」 　松井は2010年生まれの13歳で、2016年からカートのキャリアをスタート。初レースの翌月には初優勝を遂げ、2019年には全日本ジュニアカート選手権のFP-Jrカデットクラスに参戦をスタートさせた。2020年には同クラスで初優勝。これは、女性ドライバーによるこのクラス初の勝利ということになった。同年はシリーズ4位となり、翌年も引き続き同クラスに参戦してランキング3位となる。 　2022年にはFIAのガールズ・オン・トラック・ライジングスターズに参加し、ファイナリストの4人に入り実力を見せた。 　2023年にはHRS（ホンダ・レーシング・スクール）のKart Classに参加。年末にもてぎで行なわれた特別講習会の模擬レースでは先頭を走り、レース終盤にはF1参戦中の角田裕毅にプレッシャーをかけられた。松井はそれにも動じず、ポジションをキープ。逆にオーバーテイクを仕掛けにいった角田がスピン！　その場面を覚えている方も多いだろう。