志朗がドーピング問題について言及。「スポーツとして認められる第一歩」「やった者勝ちはスポーツとしても人としても許されない」【RISE】
RISEのビッグマッチ「RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA」(9月8日、神奈川・横浜BUNTAI)の一夜明け会見が9月9日、都内で開催された。 メインイベントで行われた「RISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ」で田丸辰(TRY HARD GYM)を破り初防衛を果たした志朗(BeWELLキックボクシングジム)が昨今、格闘技界で大きな話題となっていたドーピング問題について言及した。 志朗は「今はジュニア上がりが多い。ジュニア上がりの子が強くて有名になれるかといえばなれないというのが問題。難しいですよね。知名度を上げるのには炎上しないといけない。でも悪いほうに炎上しちゃうとあれですから。よくない流れだと思いますが、SNSを使って有名になるのはありだと思います。でもドーピングはまた別。そういうのはスポーツとは離れていっているなという感じがあります」などとドーピング問題と過度な煽り合いといったSNSの使い方などについて合わせて自らの考えを述べた。
そして「日本もドーピングチェックを始めないといけないんじゃないかと思う。海外ではGLORYは初めているし、ONEもFriday Fights以外はやっているとも聞いた。キックボクシングがスポーツとして認められるには、まずはそこが第一歩なのではと思う」とドーピング検査の本格的な導入を希望。自らは風邪薬なども漢方薬を使用するなど万全の注意を払っていることを明かしたうえで「ドーピング検査を始めるなら講習会とかをやったほうがいい。風邪薬でもアウトなので。ドーピングで勝敗が変わるならいいが、ノーコンテストになったらやった者勝ち。それはスポーツとしても人としても許されないことなので、どんどん取り入れてほしい」などと訴えた。 RISEの伊藤隆代表も「選手は1試合で人生が変わることも多々ある。リングは1対1で正々堂々と戦うことが基本。我々も今週、ITA(国際検査機関=International Testing Agency)とミーティングをする。(ドーピングは)ケガやめったにないが死につながることもある。選手を守る部分でもあるし平等を保つ意味でもドーピング検査を取り入れる方向でいる」と語った。