デイミアン・リラードの母校、NCAA1部のウィーバー州立大に進学するハウエットナイル賢大「NBAドラフトで名前を呼ばれるのが夢」
「日本代表としてオリンピックにも出たい」
――将来のビジョンは。 大学でしっかり4年間を過ごして、最終的にはNBAに絶対に入りたいです。でもプロ選手になれるなら、アメリカ以外の他の国でもプレーしたいと思っています。日本代表としてオリンピックにも出たいですね。道は長く険しいですが、NBAドラフトで名前を呼ばれて、ステージに立つのが夢ですね。絶対に叶えたいです。 ――NBAで憧れている選手は。 ペイサーズにいた時のポール・ジョージ(現クリッパーズ)が大好きで、バスケットを始めた理由の一つになっています。本当におもしろい選手で今でも見ていますが、ジャンプシュートがうまくて、落ち着いて自分のシュートに入るところがすごいなと思います。 ――日本人で意識している選手はいますか。 日本人選手で中学生の時にたくさん見たのはデーブス流河選手です。彼はD1のボストンカレッジ大に進学する予定です。プレースタイルも少し似ていると感じていて。これからのライバルだと思っています。ブギーズのBANG LEEコーチはアディダスバスケットボールのアドバイザーで、流河選手は契約選手なので、一緒にワークアウトできないか聞いてもらっています。 ――ブギーズで成長できた部分は。 ブギーズに入る前は左手のドリブルはできなかったし、シュートもあまり入らなかったです。ほぼ毎日練習して、だんだん上手くなって自信もつきました。なので、最初はアメリカでプレーすることになんて思ってもみなかったです。 普通の日本のチームと違って、個人練習がメインになります。ファイブアウトのシステムで練習の中で学んだことを実践して、できなかったことをまた練習で修正します。『どれだけ練習しても試合で使えなければ意味ない』と小林大起ヘッドコーチは強調しています。海外風なプレースタイルや練習法も良かったですし、本当にすごいチームです。ブギーズで成長して、身長も少し伸びて『やっぱりいけるな』って。ブギーズがなければアメリカに行けなかったと思っています。 ――両親や兄弟とはまた会えなくなります。 3人兄妹で弟と妹がいます。弟も今年からアメリカの高校に行くことになりました。去年から両親と離れていたんですけど、今後は夏にたまに帰れるかどうかで、会う機会は少なくなりますが、今の時代は電話で話せるので助かります。 母は体調や食事を気遣ってくれて、毎日の練習にしっかり準備できました。父は優しいけど、たまに厳しい時があって、『何がやりたいの?』ってしっかり聞いてくれます。『本当にやりたいなら全面的にサポートする』と言ってくれて、本当に感謝しています。 ――最後に、全国の皆さんにメッセージを。 NCAAディビジョン1なので、英語面も含めて最初はすごく苦労すると思います。でも日本を代表して頑張りたいですし、大学4年間を終えた後は必ずNBAに入りたいので努力します。みなさんが応援してくれれば、気持ちも少しは楽になるし頑張れるので、ぜひ応援をお願いします!
山根崇