なでしこパリ五輪メンバー発表 元日本女子代表FW大竹七未氏「金メダルを目指してほしい。注目は北川ひかる。華がある」
日本サッカー協会は14日、パリ五輪(7月26日開幕)に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー18人を発表した。主将のDF熊谷紗希(33)=ローマ=をはじめ、昨年の女子W杯でベスト8となったメンバーを中心に、DF北川ひかる(27)=INAC神戸=、DF古賀塔子(18)=フェイエノールト=、MF谷川萌々子(19)=ローセンゴード=ら勢いのある選手が選ばれた。池田太監督(53)が率いる日本は7月13日に石川・ゴースタで、ガーナと壮行試合を行う。本大会は1次リーグで五輪開幕前の7日25日にスペインと初戦を戦い、その後、同28日にブラジル、同31日にナイジェリアと対戦する。 元日本女子代表FWの大竹七未氏(49)は「納得の18人です。金メダルを目指してほしい。その可能性は十分にあります」と期待を込めて話した。 ※※※※※※※※※※ 納得の18人です。昨年のW杯メンバーを中心に、故障から復活した北川や、10代で伸び盛りの古賀と谷川がメンバー入りしました。個々の能力がアップしたことで、ベスト8だった昨年のW杯からチーム力は上がっています。 主将のDF熊谷は、世界でも一目が置かれている選手。これほど頼りになるキャプテンはいません。パリ五輪でもチームを引っ張ってくれるでしょう。 昨年のW杯で大ブレークしたMF宮沢は、なでしこジャパンの鍵となる選手です。そのスピードは日本の最大の武器であり、世界でも通用します。昨年以上のパフォーマンスを見せてほしい。 私が、ずっと注目していた選手がDF北川です。14年のU17W杯、16年のU20W杯のメンバーで、21年の東京五輪、昨年のW杯でも中心選手になる力を持っていましたが、故障で苦しんでいました。パリ五輪で、ようやく、戻ってこられて期待しています。攻撃力のあるDFでファイター。豊富な運動力を生かして前線まで顔を出すことができる。得点力もあるし、質がいいクロスを上げられる。とても、華のある選手なので、花の都パリで大ブレークを期待しています。 10代の二人は、とても、ポテンシャルが高い。 DF古賀は、男子の日本代表のDF冨安健洋(アーセナル)のようなタイプです。技術が高く、高さとスピードもある。熊谷の後継者になれる可能性を秘めています。 MF谷川は、若いけど、常に冷静にプレーしています。キックがうまく、クレバーで、ゲームをコントロールできる。将来、日本の中心になれる選手です。 池田監督は、古賀と谷川を、もちろん、パリ五輪の戦力として選んでいるはずですが、同時に、日本女子サッカー界の未来も見据えて、次につなげることも考えていると思います。 今回のなでしこジャパンは18人のうち、11人が欧州のクラブ所属。日常的に海外の選手とプレーしているので、海外の選手に対して、過剰なリスペクトがありません。五輪の舞台でも自信を持って戦うことができるでしょう。バックアップメンバーを含めて、チーム一丸となって、金メダルを目指してほしい。その可能性は十分にあります。なでしこジャパンに期待して、全力で応援します。 ◆なでしこジャパンメンバー ▽GK 山下杏也加(INAC神戸) 平尾知佳(新潟) ▽DF 熊谷紗希(ローマ) 清水梨紗(ウェストハム) 北川ひかる(INAC神戸) 南萌華(ローマ) 高橋はな(三菱重工浦和) 古賀塔子(フェイエノールト) ▽MF 清家貴子(三菱重工浦和) 長谷川唯(マンチェスターC) 林穂之香(ウェストハム) 長野風花(リバプール) 宮沢ひなた(マンチェスターU) 藤野あおば(日テレ東京V) 谷川萌々子(ローセンゴード) ▽FW 田中美南(INAC神戸) 植木理子(ウェストハム) 浜野まいか(チェルシー) ◆バックアップメンバー ▽GK 大場朱羽(ミシシッピ大) ▽DF 守屋都弥(INAC神戸) 石川璃音(三菱重工浦和) ▽FW 千葉玲海菜(フランクフルト)
報知新聞社