梅議連 梅の長所を継続発信 紀州産は過去最悪の凶作
梅振興議員連盟は6月13日、参議院議員会館で第28回総会を開催し、今年度の決議文を採択した。同議連は梅産業の振興を目的に国会議員で作られ、梅と梅加工品の消費拡大や輸出促進などに取り組んでいる。 冒頭あいさつに立った梅議連の森山裕会長は「今年は梅の生産が天候などの影響により非常に厳しいようだ。全国的にも随分厳しいところがあるようだが、この厳しいところをどう乗り切っていくかも大事なことだ」と述べた。 続いて、産地における梅振興の取り組みについて、和歌山、埼玉、群馬、東京、神奈川、福井の担当者が説明。この中で、和歌山県みなべ町の小谷芳正町長は「梅収穫ワーケーションが地方創生SDGs官民連携プラットフォームにおいて優良事例として表彰された。みなべ町に都内から多くの人が梅の収穫に来ている」と述べた。
また、全日本漬物協同組合連合会から和歌山県漬物組合連合会の中田吉昭理事長が近年の梅干需要と販売状況を報告した。中田理事長は「今年の紀州梅は過去最悪と言われる凶作に見舞われ、例年通りにどんどん販売できる原料状況ではない。今後も梅干を買い続けていただくためにも、梅干のよさ、梅の健康食としての優秀さを忘れられないように、メディアやSNSでの発信を引き続き行う」と説明した。