サイバー攻撃年間6000億回! 狙われるニッポン…国を挙げて迎え撃つ!【WBS】
ネット社会でますます脅威となるサイバー攻撃。警察庁は、国際的なサイバー犯罪集団を摘発したと発表しました。サイバー攻撃と言えばメールを通じてウイルスに感染させて情報を盗んだり、ネット経由でシステムに侵入してダウンさせたりするなど、個人や企業に深刻な被害をもたらします。実はいま、日本を狙ったサイバー攻撃が増えているといいます。2月は国が定めるサイバーセキュリティ月間でもあり、この危機に国を挙げて挑む最前線を取材してきました。 「このサイトは、現在、警察当局の管理下にある」 捜査機関によって閉鎖されたのは、ロシアを拠点とする国際的なサイバー犯罪集団「ロックビット」のウェブサイト。ロックビットはデータを暗号化して身代金を要求するサイバー攻撃「ランサムウェア」を使い、世界各国で大きな被害を出しているグループです。 日本の警察庁を含む9カ国の共同捜査の結果、20日にメンバーを逮捕したほか、サーバーなどのインフラを押さえました。ロックビットは日本でも去年7月、名古屋港にサイバー攻撃を仕掛けたとみられています。その結果、システム障害が発生し、3日間にわたり、コンテナの積み下ろしができなくなりました。 実は今、こうしたサイバー攻撃が日本各地で増えています。15日には西日本でショッピングセンターなどを展開する「イズミ」でサイバー攻撃によるシステム障害が発生。一部の商品の仕入れなどに影響が出ていて、現時点で復旧の見通しは立っていないといいます。
ここ最近、LINEヤフーやトヨタ自動車などの大企業も相次いで標的に。こうした中開かれたセキュリティ会社「ブラックベリー ジャパン」の戦略説明会です。同社の吉本努社長は「この四半期では22%で、日本が2番目にサイバー攻撃の標的になっている国となるので、日本でのサイバーセキュリティ対策は今後もますます重要になっていく」と調査で新たなウイルスなどが検出された数が日本は世界で2番目に多いという結果になったと明かしました。 今回ロックビットが摘発されたことで、状況に変化はあるのでしょうか? 「ロックビットの摘発で一時的にサイバー攻撃が少なくなる可能性はあるが、同じ手法を知っている人間が完全に捕まらず、期間を置いてまたさらに立ち上げてしまう」(ブラックベリー ジャパンの吉本社長)