1着110万円の子ども服!?海外で出店拡大 の「ミキハウス」は“高級路線”に活路 少子化が進む日本...メーカーの生き残り戦略
インバウンドにも人気「ミキハウス」 海外の売り上げが国内を追い抜く
一方で、海外に打って出る子ども服メーカーもあります。Tシャツが2万円台、シューズ1万円台と、決してお安いわけではありませんが、海外からの観光客がひっきりなしにやって来るのは「ミキハウス」。 (カナダからの客)「ファストシューズから履き始めて、もう3~4足は履いてます。とても履きやすいので予算とかは考えていないです」 (中国からの客)「中国ではミキハウスのブランドが有名なので選びました。日本では中国より少し安く買えます」 (ミキハウス心斎橋大丸店 川南美恵店長)「心斎橋という土地柄、コロナ禍が明けてからは、またインバウンドのお客様が戻ってきてくださったという感じです。頭から足の先までっていう形でトータルで買って帰られます」 ミキハウスの国内店舗はピーク時の2005年には189店舗ありましたが、子どもの数に比例するように減少していき、去年には約半数の99店舗に。一方で、海外店舗はここ5年で倍増し、去年、100店舗を突破し、売り上げは国内4割・海外6割と、海外の売り上げが国内を追い抜きました。
2010年の「上海万博」がきっかけで本格的な海外進出
ミキハウスは1987年にパリに海外1号店をオープンさせると、イギリス・ロンドンの老舗百貨店「ハロッズ」にも出店しましたが、本格的な海外進出の足がかりとなったのは、2010年の「上海万博」です。日本産業館に出店すると、予想外の反響があったといいます。 (三起商行(ミキハウス)MD推進部 齊藤雅人部長)「上海万博に出店してミキハウスの従来のショップにお越しになるお客様が非常に増えて、こんな良いブランドがあったんだっていうことでお気づきになって、売り上げを伸ばしていった経験があったので、積極的に(海外)出店して舵を取っていこうという流れになりました」 中国でのミキハウス人気はすさまじく、2015年の百貨店では、買って、買って、買いまくる、「爆買い」する中国人の姿もありました。 (中国からの客※2015年)「きょうは120万円以上買いました」