「力は出し切れていない」 姉・優利は危なげなく出場権確保も吉田鈴はラストに痛恨ボギー「1つでも伸ばしておけば」
次週は米ツアーの最終予選会に挑む吉田優利「いい準備ができたら」
◆国内女子プロゴルフ QTファイナルステージ 11月26~29日 葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡県) 6454ヤード・パー72 【別カット&動画】いろいろあった吉田優利の一年… ジムでの筋トレやサイドステップの様子もお届け これが実際の投稿です
「ありがとうございます。なんとか(笑)」 報道陣からねぎらいの言葉をかけられ、思わず頬が緩んだ吉田優利。国内メジャーを含むツアー3勝の実力者が、危なげなくQTの戦いを突破した。
初日から「71」「72」「72」「71」と抜群の安定感を武器に、通算2アンダーの7位でフィニッシュ。 ホールアウト後に「スコアはそんなに変動がない4日間でしたが、最終日に向けて自分の手応えはよくなっていった」と振り返ったが、「(自分の)調子とスコアはイコールではない。その中でどうスコアメークしていくのかが今週の自分に足りなかったところ」と冷静に分析した。 これで国内ツアーの出場権はひとまず手中に収めた形だが、休む間もなく次週は米ツアーの最終予選会(12月5日開幕)が待ち受ける。 数日中にも渡米する予定で、まだまだ慌ただしい日々が続くが、「昨年ほど調子がよくないので、自分の調子を見極めながらゴルフをしたい」と気持ちはすでに次の目標に向かっているようだ。 「自分のゴルフができるように。試合までもう少し時間もあるのでいい準備ができたら」 次週は海の向こうから吉報を届けたい。
吉田鈴はボーダーライン上の36位フィニッシュ
一方で悔やまれる結果に終わったのが妹の鈴。 “圏外”の48位タイで迎えた最終日は上位浮上が至上命題だったが、4バーディー、4ボギーのイーブンパーで回り、通算4オーバーの36位でフィニッシュ。来季の前半戦(第1回リランキングまで)に出場できるのは35位前後と見込まれているため、なんとももどかしい順位での終戦となった。 この結果に「1つでも伸ばしておけば……(力を)すべては出し切れていない」と唇をかむ。 最終18番は1.5メートルのパーパットを外して痛恨のボギーとしたが、直前の17番パー5では3メートルを沈めてバーディーを奪取。裏を返せばここでバーディーを獲れていたことが、この順位でとどまることにつながったとも言えるだろう。 来季前半戦のフル参戦が確約された順位ではないが、来たるルーキーイヤーは“シード獲得”を目標に掲げる。 この日の悔しさも相まって取材対応中はどこか浮かない表情だったが、「楽しみです。プロになれて」と最後は笑顔を見せた鈴。 来季は日米で席巻する“吉田姉妹”の姿を期待したい。
ゴルフのニュース編集部