衆議院議員総選挙2024・青森選挙区 “保守王国”青森での戦後最短・異例の短期決戦を振り返る―
戦後最短となり、異例の短期決戦となった今回の衆議院議員選挙。 「政治とカネ」が争点になり、青森でも自民一強が続いた小選挙区で、野党が躍進しました。 【写真を見る】衆議院議員総選挙2024・青森選挙区 “保守王国”青森での戦後最短・異例の短期決戦を振り返る― 3区で立憲民主党の候補が初めて議席を奪いました。自民は1区と2区を死守しましたが、危機感が広がりました。 ■“保守王国”青森での戦後最短・異例の短期決戦 自民党が2012年以降、県内で衆議院の小選挙区の議席を独占してきた保守王国・青森。1区は津島淳氏、2区は神田潤一氏が当選を果たしましたが、長く守ってきた3区の牙城が崩れました。 政治経験がなく、選挙初挑戦となった立憲民主党の新人・岡田華子氏が当選を果たしました。 青森3区 初当選 立憲・新 岡田華子 氏(27日取材) 「3区で無謀な戦いをしかけた私を、応援してくださって本当にありがとうございます。みんなで、青森県、日本を変えていかなければなりません。そのお手伝い、私、死ぬ気でやります」 岡田氏が挑んだのは、自民党の前職・木村次郎氏です。祖父から3代続く政治家一家で、衆議院の議席を失うのは父・守男氏が1983年に落選して以来、41年ぶりです。 木村次郎 氏 敗戦の弁(27日取材) 「ご期待に応えることができず、深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした」 「政治とカネ」が争点になった選挙戦で、木村氏は政治資金収支報告書への不記載があり、訴えは思うように浸透しませんでした。これに対して、岡田氏の陣営は、政治資金問題は応援弁士が強く批判し、本人は生活者への支援を押し出しました。 ■「青森3区」当選から一夜… 岡田華子 氏(19日取材) 「暮らしを良くするために何かしなければいけない。その声に私は応えていく。皆さんの力を貸してください。なんとか私を国会に送ってください」 選挙戦では、終盤にかけて自民党への逆風が強まり、青森3区で投票をすませた人を対象にした出口調査では、自民党の裏金問題を考慮したかを聞いたところ、全体の54%が考慮したとしていました。