第50回衆院選の青森県小選挙区は28日午前3時10分、全市町村で開票作業が終了し、議席が確定した。1区は津島淳氏（58）、2区は神田潤一氏（54）といずれも自民党前職が当選。3区は立憲民主党新人・岡田華子氏（44）が自民前職・木村次郎氏（56）を破り、2012年から続いてきた自民議席独占の一角を崩した。1区で敗れた立民元職・升田世喜男氏（67）は比例代表東北ブロックで復活当選し、7年ぶりの国政復帰を果たした。 　比例東北ブロックの全12議席は同日未明に確定し、自民5、立民4、国民民主党1、公明党1、れいわ新選組1をそれぞれ獲得した。 　升田氏の惜敗率は93.37％で、秋田1区で落選した党候補に次いで2番目に高かった。 　2区の国民新人・金濱亨氏（36）、3区の日本維新の会新人・長坂淳也氏（48）はともに選挙区で落選し、比例東北でも復活当選はならなかった。金濱氏の惜敗率は40.55％、長坂氏は8.94％だった。 　比例東北の青森県関係はほかに、自民の名簿1位で単独立候補した前職・江渡聡徳氏（69）が9選。れいわが東北で獲得した初議席を新人・佐原若子氏（70）が射止めた。 　一方で、共産党が議席を失い、7期21年の実績を持つ前職・高橋千鶴子氏（65）が敗れる波乱もあった。参政党も議席に届かず、新人・山中泉氏（66）が落選した。 　小選挙区では1区の共産・斎藤美緒氏（44）、2区の同・久保将氏（70）と無所属・松尾和彦氏（61）、3区の無所属・其田寿一氏（38）がそれぞれ及ばなかった。 　青森県の国会議員議席は、公示前に比べて自民が1減らし4、立民が2増やし3と、拮抗（きっこう）する形となった。