【老人ホーム入居時に必要なものリスト】居室は平均17.4平米!限られたスペース、最初に何を持って行く?
有料老人ホームの居室面積の平均は17.4平米で、当然収納スペースもほとんどありません。施設で暮らす高齢者の数は270万人に及びますが、このような空間で暮らすには、どのような持ち物を持参すれば良いのでしょうか。母親の施設入居を前に悩んでいるという相談者の綾子さんと一緒に見ていきましょう。 【画像】老人ホーム入居時に必要な主な持ち物
施設入居を前に母の荷物がまとまらない……!
先日、同居している母の老人ホームへの入居が決まりました。入居先の部屋はワンルームで18平米ほど。大学生の一人暮らし程度の空間しかないので、母の荷物はほとんど持っていけません。 母も頭では分かってはいるものの、お洒落が好きな人なので、あれもこれも持って行きたいと、荷物がまとまる気配がありません。 荷物の大半は実家に残しておくつもりですし、処分しようなんていうことは思っていませんが、母もいろいろと手元に置いておきたいのでしょう。持っていくものを決めかねている様子です。 そもそも皆さんどの程度の荷物を持っていくのでしょうか。入居は1ヵ月後ですが、今のうちから早めに準備をしておきたいので、入居時に必要な持ち物なども含めて教えてください。
老人ホーム入居時に必要な持ち物
冒頭でも触れたように、老人ホームの広さは平均で17平米ほど。民間が運営するバリアフリーの賃貸住宅「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」でさえ、25平米未満の部屋が78.8%を占めています。収納も部屋の広さに応じてほとんどないため、ご自身の荷物をすべて持っていくということはできません。 そこである程度取捨選択する必要がありますが、入居時における必要な持ち物は、施設からもらう書類に記されています。施設や介護度によっても内容が異なるので、まずはリストを見て指定されたものをご用意ください。 一般的に共通して必要なものとして、日常的に使用する衣類や身だしなみの道具が挙げられます。
持ち物リスト以外のものの扱いは?
持ち物リストに記載されているもの以外は、必要な時にその都度家族が持参すれば問題ありません。「寒いからカーディガンが欲しい」「身だしなみのために手鏡が欲しい」など、本人から要望が出たり、状態の変化によって施設側から「このようなタイプが介助しやすい」と服の指定をもらう場合もあります。過剰に準備せず、徐々に揃えていくのが賢い方法です。 なお、カーペットなどを持ち込む場合は、防火指定のものを。火気類や刃物類などは持ち込まないなど、施設ごとに注意事項があります。細かい部分は施設の指示に従って揃えてみてください。 構成/渋澤和世 取材・文/井手朋子 イラスト/Sumi 編集/佐野倫子
渋澤 和世