ファビオ・ヴィエイラがレンタルで古巣ポルト復帰へ…アーセナルでは定位置確保に至らず
アーセナルに所属するポルトガル人MFファビオ・ヴィエイラは、今シーズンは母国の慣れ親しんだクラブでプレーすることとなりそうだ。イギリスメディア『ジ・アスレティック』が23日に報じている。 現在24歳のF・ヴィエイラは母国の名門ポルトのアカデミーで育ち、2020年6月にトップチームデビュー。2021年に開催されたUEFA U-21欧州選手権(EURO)では母国ポルトガルを決勝の舞台へ導くパフォーマンスを披露し、大会のゴールデンボール賞(MVP)に輝いた。2021-22シーズンはポルトで主力に定着し、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)27試合出場6ゴール14アシストを記録。攻撃の軸として活躍を続け、左利きの若き攻撃的MFとして国内外から注目を集めた。 2022年夏にはアーセナルへ完全移籍加入。だが、アーセナルでは同じ左利きのノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアやウイングでプレーするイングランド代表FWブカヨ・サカの立場を脅かすことができず、なかなかスタメンでの出場機会を得られない日々が続く。昨季は公式戦16試合出場2ゴール3アシストを記録したものの、先発出場数はわずか3試合と苦しみ、今季は17日に行われたプレミアリーグ開幕節のウルヴァーハンプトン戦(○2-0)でメンバーから外れていた。 また、アーセナルは今夏の移籍市場で、レアル・ソシエダからスペイン代表MFミケル・メリーノの獲得が決定的だと報じられている。同選手の加入が正式に決まれば、F・ヴィエイラの出場機会はさらに減少する可能性が高いと見られていた。 このような状況のなか、F・ヴィエイラは今シーズン、アーセナルから離れてプレーする決断を下したという。今回の報道によると、ポルトが獲得に名乗りを上げたらしく、1年間のレンタル移籍で古巣に戻る可能性が高いようだ。なお、契約に買い取りオプションは含まれていないという。既に両クラブはレンタル移籍の条件面で合意に達しているとのことだ。 なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、現在ユヴェントスがポルトのポルトガル代表FWフランシスコ・コンセイソン獲得に動いており、同選手の売却が完了した時点で、F・ヴィエイラの復帰に向けて“青信号”が灯ると報じた。今夏の移籍期間は残りおよそ1週間となっているが、F・ヴィエイラの復帰においてはユヴェントスも鍵を握ってきそうだ。 果たして、F・ヴィエイラは今シーズン、古巣のポルトで“再起”を誓うこととなるのだろうか。今後の動向に注目だ。
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