データでみるJリーグ 2ステージ制の行方は?
ステージ覇者の平均勝ち点は
表2には過去2ステージ制だった時の1st、2stそれぞれ勝ち点上位3傑をまとめました(赤字は両ステージ登場チーム)。 参加チーム数によって獲得勝ち点も変わってきますが、今年と同じ18チームだった98年では、1st磐田39点、2st鹿島42点でステージ覇者には平均40点ほどが必要な計算になります。また、各ステージ1回戦総当たりとなった97年以降、04年までの覇者勝ち点平均では38.7点(1st=38.5、2st=38.9、18チーム換算)が優勝に必要。ただし、表1にもあるように延長勝ち(勝点2)が無くなったのが03年からで、03、04年の平均が36.8点となり、それを考慮しても37点以上が優勝ラインと言えそうです。
また、表から分かる特徴としてはステージ覇者となったチームには、どちらかのステージで3位以内に入ったチームが多い(8/11回)。そして意外にも両ステージで3位以内に入っていたチームはステージ覇者以外にほとんど存在しないのです(93、95、03年の3回のみ)。
通年制の前半戦と後半戦の成績は
一方、通年制のため参考記録ですが14年から過去5年分のデータを表3にまとめました。対戦カードが1周する17節終了時点までを前半戦、それ以降を後半戦とみなして順位を計算。前後半の平均勝ち点では、35.8点(前半=35.4、後半=36.2)とステージ制に比べやや劣る傾向が出ています。 通年制で見られる特徴としては、ステージ制同様に前後半ともに3位以内に入っているチームが4チームと少なく、1位のチームですら3位以内に入ることは稀だったようです。1年間というスパンでシーズンを見通した結果、前半・後半と万遍なく成績を残しているチームが少ないように見受けられます。 さらに、J2降格を免れようと巻き返すチームも多く、前半戦2桁順位で終えたチームや7位以下のチームが後半戦に巻き返しているケースがステージ制と比較しても多々あり、通年制ならではの傾向となっています。