柳楽優弥&坂東龍汰、“5歳の名優”佐藤大空を絶賛「『すごい』という言葉が出ちゃうぐらい」「なんだろう…神秘的」<ライオンの隠れ家>
10月11日(金)よりスタートする金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の舞台挨拶が10月5日に都内にて行われ、主演の柳楽優弥の他、共演の坂東龍汰、齋藤飛鳥、佐藤大空、柿澤勇人、桜井ユキが登壇。役づくりでこだわったポイントや撮影現場の雰囲気、自身にとっての“隠れ家と呼べるような場所”などについて語った。 【写真】佐藤大空の言葉に優しく耳を傾ける柳楽優弥&坂東龍汰 ■平穏に暮らす兄弟が“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス 同作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と、坂東演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤)との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。完全オリジナルストーリーで描かれ、温かなヒューマンドラマと、先が読めないスリリングなサスペンス展開が心地よく絡み合っていく。 齋藤は主人公の洸人と同じ市役所で働く後輩の牧村美央(まきむら・みお)を、桜井は洸人たちに近づいてくる強引な週刊誌記者・工藤楓(くどう・かえで)を、柿澤は山梨県で起きた“ある事件”の捜査を担当する山梨県警の刑事・高田快児(たかだ・かいじ)を演じる。 ■「信頼して作品に向き合えています」 役作りでこだわったポイントを問われると、柳楽は、「自分を表すということを躊躇せずに、現場で本当に感じたことをうまくドラマの中でキャラクターとして表現できたらいいなということを意識している」と明かし、「いいシーンにしたいという気持ちだったり、この作品の持つ力というものをしっかり維持しようとする心強い人が多いので、信頼して作品に向き合えています。それがしっかり映像になるように心掛けています」と語った。 坂東は、「撮影に入る前の1カ月間、何も仕事を入れずに、みっくん(美路人)と向き合う時間を作れたのはすごくいい時間で、そこで自分が見たり経験したことを忠実に、素直に、正直に表現できたらなというふうに思いながら演じています」とコメント。 続けて、「いろいろな自閉スペクトラム症を扱っている海外の映画を見たりとか、実際に自閉スペクトラム症の方が書かれた本を参考に読ませていただいたり、『さくらんぼ教室』という自閉スペクトラム症の子たちが通っている学校で何回か監督とプロデューサーと授業を一緒に受けたり、お話ししたりというところで勉強させていただきました」と明かした。 また、兄弟役を演じた感想を坂東が「幸せです」と述べると、柳楽も「僕も幸せです」と応える。続けて坂東は、「ほのぼのした空気も、楽しい時間もあるし、役者として柳楽さんのお芝居から学ばせていただく瞬間もたくさんあって。柳楽さんの目を見ると、なんか泣きそうになっちゃうんですよね。みっくんはあまり目を合わせない役なんですけど、ふと目が合ったときとか、急に泣きそうになっちゃって…不思議なパワーをたくさん持っています」と柳楽の魅力を熱弁した。 撮影現場の雰囲気について、齋藤は、「ほのぼの、和気あいあいと。岡崎体育さんが現場を盛り上げてくださって、率先して面白いこと言ってくださるんですけど、意外だったのは、結構柳楽さんも乗っかるんだなという(笑)。乗っかって、ちょっと意外なツッコミをしたり、おちゃめなボケをしたりするのがすごく面白くて、いつも笑わせていただいていました」と笑顔を見せる。 一方、まだ5歳の佐藤も先輩俳優らに負けない名演技を見せているようで、「先日、涙を流すシーンがあったんですけど、自分が映ってないときでもしっかり泣いていて、『すごい』という言葉が出ちゃうぐらい感心」と振り返った柳楽。 坂東も、「せりふに聞こえないというか…天然記念物という感じですかね。なんだろう…神秘的。もういるだけでそのシーンの説得力とか、ドラマの説得力がすごく強くなるので、勉強させていただいています」と称えた。 ■「尾崎匠海くんが、結構僕の中で面白い」 続いて話題は、この日の舞台挨拶にはいなかった、桜井演じる楓の後輩記者・天音悠真(あまね・ゆうま)役のINI・尾崎匠海の話へ。柳楽は、「桜井さんの相方の尾崎匠海くんが、結構僕の中で面白い。すごく楽しいです。キャラクターもそうだし、人柄もすてきな方で、ストーリーとは裏腹に現場で結構いろいろとお話しさせてもらっています」と明かす。 桜井は、「裏表もなくて、とてもチャーミングな部分もある魅力的な方で、本当に愛されているというか、愛すべき人」としながらも、「この間、柳楽さんと3人で車の中で撮影するシーンがあったんですけど、全体を通してまあまあNGを出されるんですけど、5、6回はやられてますよね(笑)?」と暴露。 「噛むし、せりふを覚えていないんじゃないかなって(笑)」と苦笑いしつつ、「大体、役者側からしても、NGを重ねると焦りというものが出てきたり、周りもちょっと空気が“大丈夫かな?”みたいになってきたりするんですけど、匠海くんに関しては、周りのスタッフさんも、『大丈夫だよ!次は行けるよ!』って。最後ちゃんとOKテイクになったときも、『できるじゃん!大丈夫だよ!』みたいな感じで周りのスタッフさんも仰っていて。でもそれで、匠海くんのキャラクターというか人間性にすごく魅力があるんだなと思いました」と、なんだかんだで憎めない様子。 ■5歳の名優・佐藤大空が視聴者からの質問に答える さらに、視聴者から寄せられた質問に俳優陣が回答するコーナーも。「子供の頃あるいは今、皆さんにとって隠れ家と呼べるような場所はありますか?」という質問に、佐藤が「ある」と即答すると、会場に優しい笑いが起きる。「セットのみっくん部屋」とぽつりと答えると、坂東も「よく一緒に寝てるよな」と隣でほほ笑んでいた。 「サウナ」と回答した柳楽は、「撮影中でも週一くらいは。単純にスッキリしに行くというか」と回答。齋藤は「いろいろな現場で撮影させていただくんですけど、一つ一つの場所でちょっと隠れられる場所を必ず見つけて、隅っこに座るのが好きです」と明かした。 桜井は「子供の頃、畳の部屋の押し入れにお部屋みたいなのを作って、親に怒られたときにすぐそこに入っていた。いろいろなお菓子とかも置いておいて、自分の部屋っていうのがなかったので、そこに閉じこもっていたのをすごく覚えてますね」と懐古。 続いて、「ドラマの撮影中にびっくりしたこと」を問われた柿澤は、「とある撮影のときに、2時間ぐらい交通状況の影響で空いちゃったんですね。僕は近くの喫茶店でコーヒーを飲んで本を読もうと決めて、待っていたんですよ。現場に着いて桜井さんと会って、『桜井さん、何やってた?』と聞いたら、『火鍋~』って。しかも、結構本格的な超有名店に行っていて。2時間空いてそこは貪欲だなと思って(笑)。何食わぬ顔で火鍋を食っていたのにすごくびっくりしました(笑)」とタレコミ。 桜井ははにかみながら、「そうですね、お腹が空いていて、辛いものがすごく好きなので、何か食べたいなと思って。2時間あるので、ラーメンとかすぐ食べ終わるものだとすぐ出なきゃいけないなと思って。いかに時間を稼げるかというので、マネジャーさんに『ちょっと火鍋行かない?』と言って行ってました。火鍋の匂いをプンプンつけて。すみませんでした(笑)」と謝っていた。 ■Vaundyが監督を務めるタイトルバックに柳楽優弥、坂東龍汰が出演 また、この日、同作の主題歌「風神」(読み:ふうじん)を歌うVaundyが、オープニングのタイトルバックを制作していることが解禁となった。柳楽と坂東は、実際にVaundyが監督を務めるタイトルバックの撮影にも参加。 柳楽は、「元々好きで聴いていたけど、映像のディレクションができるというのは知らなかった」と驚きつつも、「演出される部分がすごく的確で、カメラアングルとかもすごくいいところを探ってくれたりして、うれしかったです。楽しかったし、新鮮な気持ちでした」とコメント。 坂東は、「僕もVaundyさんが大好きなので、武道館の単独ライブとかも行かせていただいたりしているんですけど、そんなすごい方に僕、足の指の寄りを撮られて、『足の指長いね』って4回ぐらい言われました(笑)。『撮りがいのある足の指だ』とすごく興奮されていて、なんかちょっとうれしかったです(笑)」と恥ずかしそうに振り返った。 最後に柳楽が「この作品はヒューマンとサスペンスということが結構注目されていると思うんですけど、 実は監督が“愛のかけ違い”という表現をされていて、それは家族愛だったり、職場を取り巻く支え合う絆だったり。その愛とか絆という言葉だけだとちょっと漠然としたものが、回を追うごとに浮き彫りになってくるところがこの作品の面白さだと思いますので、ぜひ続けてご覧ください」と呼び掛け、イベントは終了した。