日本から輸入の食品7ロット、水際検査で不合格 果物や茶が残留農薬などの規定違反/台湾
(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署が31日に公表した、水際検査で不合格となった食品のリストで、全16ロット中7ロットが日本から輸入されたものであることが分かった。キンカンやイチゴ、粉末茶などが残留農薬や食品添加物の規定違反で不合格となった。全量が積み戻しまたは廃棄処分される。 日本からの輸入品で不合格となったのは、キンカン4ロットとイチゴ、ゴールデンキウイ、ほうじ茶パウダー各1ロット。果物はいずれも生の状態で輸入された。 キンカンについては3ロットから殺虫剤「フルベンジアミド」が、残る1ロットから殺菌剤「イソフェタミド」が検出された。イチゴからは殺菌剤「イソピラザム」が、ほうじ茶パウダーからは防腐剤「サリチル酸」が検出された。これら4種の農薬や防腐剤は、いずれも台湾の規定では検出されてはならないと定められている。またゴールデンキウイからは、検出されてはならない殺菌剤「ピリベンカルブ」と、基準値を超える量の殺虫剤「ジノテフラン」が検出された。 同署の統計によれば12月23日までの半年間で、日本から輸入されたかんきつ類は検査を受けた189ロットのうち7ロットが、イチゴは235ロット中3ロットが不合格だった。取材に応じた同署の林金富副署長は、日本のかんきつ類に関して来年6月29日まで抜き取り検査を強化すると説明。さらにイチゴに対して実施している全ロット検査を来年5月末まで延長するとした。 不合格リストにはこのほか、韓国産ハクサイやベトナム産ブロッコリー、ペルー産ブルーベリー、中国産キウイフルーツなどが含まれた。 (沈佩瑤/編集:田中宏樹)