自転車の「ながらスマホ」で罰金・懲役?11月1日罰則強化 「スピーカー通話」「地図アプリ」NG行為は
■「スピーカーで通話」は罰則対象? 例えば、自転車運転中に「スマホの画面を注視すること」です。 では、ホルダーに取り付けたスマホの場合は?たとえば地図アプリなどを注視することも禁止されています。当然、通話も禁止です。 ■スピーカーを使っての通話は? スピーカーにしたスマホを口元に近づけるなど、「手に持って通話すること」は禁止です。イヤホンを使用しての通話は、熊本県の道路交通規則ですでに禁止されています。 なお、どちらも信号待ちなど自転車が停止しているときは罰則の対象外です。 ■「ながらスマホ」による事故 10年で約2倍 いわゆる「ながらスマホ」に起因する交通事故の件数は年々増加傾向で、10年前は66件だったのが、2023年には139件まで増えています。 熊本県警は、改めて交通ルールを守るよう呼び掛けています。 県警本部交通企画課 米村法数 次席「安全運転に必要な周囲の安全確認が疎かになったり、相手の車や人の発見が遅れたりすることによって重大な交通事故に繋がる危険性がある」 ■《実験》歩行者の見落とし どれだけ増える? ながらスマホでどのくらい注意力が低下するのでしょうか。KDDIなどが大学生11人を対象に行った実証実験をみてみましょう。 参加者の視線の動きを調査すると、歩行者を見落とした回数は、適切な運転では平均1.3回だったのに対して、「ながらスマホ」の運転では平均2.0回。「見落とし率」は5割増えました。 また、歩行者を認識するまでの時間は、適切な運転では平均1秒だったのに対して、「ながらスマホ」の運転では平均1.7秒に遅れました。 (スタジオ) まさやんキャスター「歩きスマホもですが、他の歩行者や自転車が危険なのはもちろん、『ながらスマホ』をしている本人が一番危険にさらされる。その自覚を持たないと、なかなか減らないと思います」 後生川凜アナウンサー「街中でも、結構見ますもんね」 まさやんキャスター「厳罰化されたから…ではなく、とにかく自転車の運転中はスマホはしまっておく、と意識しておく方がいいですね」
熊本放送