【牛肉のしょうゆ酒蒸し】100g200円以下の特売お肉でも、酒としょうゆで蒸して炒れば旨味がすんごいことに!
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第26回は「牛肉のしょうゆ酒蒸し」です。 【写真】絶品アレンジ わさビーフ丼 * * * * * * * ◆本日のメニュー「牛肉のしょうゆ酒蒸し」 酒蒸しにしてみたいけれどずっと尻込みしていた食材があります。 牛角切り肉。柔らかい霜降りの和牛ではなく、いわゆるカレー用のゴロゴロっとした角切り肉。 スネ肉は難しくても肩ロースの角切り肉ならいけるはず……。 でも、やっぱり煮込まないと柔らかくならないかもしれない……。 固い牛肉はイヤだ……。 モヤモヤと葛藤すること数年(長すぎ!)、ついに閃きました。 以前このサイト内で「マイタケはなぜ茶わん蒸しに入っていないの?」という記事を書いたときのことです。タンパク質分解酵素をたっぷり含むマイタケを、特売ステーキ肉にまぶしてしばし置いてから焼いたところ、肉が柔らかく風味が増してとても美味しくなった。 この仕組みを利用すれば、カレー用の肩ロース角切り肉は煮込まなくても柔らかくなるはず。 今回、肉を柔らかくするために使うのは、タンパク質分解酵素たっぷりの玉ねぎ。 飴色玉ねぎがソースになって……イメージは完璧! それでは、いざ、酒蒸し。
◆「牛肉のしょうゆ酒蒸し」の作り方 「牛肉のしょうゆ酒蒸し」 《 材料(作りやすい分量)》 牛カレー用角切り肉(肩ロース角切り肉)……約400g 玉ねぎ………………………………………………中1個 A 料理酒(食塩ゼロ)…………………………200ml 塩………………………………………………ふたつまみ しょうゆ………………………………………小さじ1強 《 作り方 》 1)肉は大きければ食べやすいサイズに切る。玉ねぎは半分をすりおろし、半分はスライスする。 2)フライパンや鍋に肉を入れてすりおろし玉ねぎをからめる。スライスした玉ねぎを加えて20~30分常温で置く。 3)Aを加えて軽く混ぜ、強火でしっかり沸騰させてから蓋をして、弱めの中火で20蒸す。蓋を開け、水分を飛ばしながら炒りつける。 ※蓋はきっちり密閉されないのせるだけのタイプでもOK。蓋がない場合はアルミ箔をしっかりとかぶせてください。 ※塩ひとつまみは、指3本でつまんだ量です。