「パリ五輪へ必ず行く」豊田市出身・山本有真選手、“激戦必至”陸上最終選考会へ
今月27日に最終選考会「自己ベストを発揮したい」
今年3月、パリへの切符を手にするため、宮崎県で強化合宿を行っていた有真選手。しかし、その姿にいつもの走りが感じられません。その様子を見た野口監督が、いったん練習メニューを変更。実は去年から続いていた、右足の後脛骨筋の痛みが悪化していたのです。 「足の痛みがいま強い状況があって…。予定では、宮崎合宿で練習を積むはずだったけど…」 満足に走れない。もどかしい日々が続きました。 今年4月、今シーズン国内での最初のレースに出場した有真選手。足の痛みをおして出場しながらも、早くも2周目で外から仕掛けます。その後も、持ち前のスピードをいかし快走。そのまま2位以下を大きく引き離し、ぶっちぎりの優勝で初戦を飾りました。
しかし、レース終了後、有真選手からは「全然ダメです」という言葉が。「本当はもっといいタイムを狙っていて。1人で押す展開になって、自分に負けてしまった部分があります。まだまだ練習不足だなと思いました」とレースを振り返りました。 その後、足の負担がかかるレースを減らした有真選手。もう一度、自分の走りを取り戻すため合宿に専念しました。
パリオリンピック最終選考会となる日本選手権には、強力なライバルたちが出場予定。同学年で2大会連続出場を目指す廣中璃梨佳選手、今シーズンから絶好調の走りを見せている樺沢和佳奈選手、さらに名城大学の先輩で世界選手権マラソン代表の加世田梨花選手など、名だたる選手たちがオリンピックへの切符を狙います。 まさに、激戦必至の女子5,000m。残り2枚の切符を手に入れ、陸上の主会場「スタッド・ド・フランス」のトラックに立つのは誰なのか。
有真選手は、「支えてくれる人や応援してくれる人たちがいる。パリ五輪、こんなに世界大会に行きたいと思ったのは、初めてなので、日本選手権では自己ベストのパフォーマンスができるよう合わせていきたい」と意気込みを語りました。