「パリ五輪へ必ず行く」豊田市出身・山本有真選手、“激戦必至”陸上最終選考会へ
1つ目は、有真選手が3歳の時、病気で亡くなった母・初子さんの存在。 「自分が走れているのは、お母さんのおかげとずっと思っている」と、母への感謝の気持ちを示す有真選手。脊髄の病気を患い、車いす生活をしながらも、自分を生んでくれた母のため。「命がけで生んでくれたことを無駄にしないように、恩返しできたらいいなと思います」と語ります。
そんな有真選手を20年間育ててきたのが、いつも応援に来てくれる大切な家族。「パリに連れて行きたいですね。家族みんな」と、オリンピックへの意気込みを話しました。
恩師が明かした“意外な理由”に照れ笑い
パリオリンピックを目指す、もうひとつの理由。それは、恩師である名城大学・女子駅駅伝部の米田勝朗監督と行ったトークイベントで明かしてくれました。 「私が見てきた選手の中でちょっと衝撃的だったんですけど…」と、話を切り出した米田監督。「え!何ですか?怖い怖い」と焦る有真選手の前で明かしたのは、彼女のお茶目な一面が垣間見える可愛らしいエピソード。
「何のために走っているんだ?と聞くと、普通は"日の丸つけて世界で戦いたい"とか、"強いアスリートになりたい"というじゃないですか」と他選手の話を例に挙げる米田監督。続けて、「(有真選手に)何のために走っているんだ?と聞くと、“駅伝とかでがんばって区間賞とか取ると、「有真ちゃんかわいい」ってSNSのフォロワーが増えるんですよ。それを見るとうれしくなって、またがんばろうと思います"(と答えるんです)」と、有真選手の“もうひとつの理由”を明かしました。
実際、有真選手のインスタグラムのフォロワー数は、陸上界では異例の5万人超え。有真選手の周りには、いつも陸上をやっている若いファンたちが集まっています。
米田監督の思わぬ暴露に照れ笑いを浮かべながらも、話を続けた有真選手。「もちろん日の丸をつけたいし、パリ五輪も目指しているんですけど、出たいだけじゃなくて、出てみなさんに喜んでもらいたい、応援されたいという思いの方が大きい」と、オリンピックを目指す理由について話しました。