夏はトイレの暖房便座の電源を切っておくのが普通? 「夏だけ」電源を切った場合、電気代はどれくらい節約できる?
寒い冬には暖房便座が活躍しますが、夏は切っておいたほうがよいのか迷う方もいるのではないでしょうか。夏は暖房便座を切った状態で座ってもひんやり冷たく感じることはないかもしれません。 したがって、夏のトイレでは暖房便座を切っておいても支障はないため、つけておくと無駄な電気代を払っていると感じるかもしれません。 そこで本記事では、トイレの暖房便座を1年中つけっぱなしにした場合の電気代と夏だけ暖房便座の電源を切った場合の電気代の違いについてご紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
トイレの暖房便座を1年中つけっぱなしにしたときの電気代
とある暖房便座の年間消費電力は節電機能を使用しない場合72キロワットアワーかかります。これを公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価31円/キロワットアワーを用いて計算すると、1年間の電気代は約2232円になります。 ただし、暖房便座の電気代は、周囲の温度や温度設定、節電機能など使い方によって変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
トイレの暖房便座を6月~9月まで電源を切った場合の電気代
トイレの暖房便座の年間消費電力は、72キロワットアワーで約2232円かかっていることが分かりました。これを単純に月単位にすると、1ヶ月の電気代は約186円です。 6月~9月の4ヶ月の間、トイレの暖房便座の電源を切った場合、約744円の節電つながる可能性があります。多くの場合、夏は便座が温かくなくても支障はないでしょう。節電を意識するなら、夏の間だけでも電源を切っておくことがおすすめです。
暖房便座の節約方法とは
暖房便座の電気代を少しでも安くするには、日々無駄な使い方をしていないか確認することが大切です。ここからは、電気代を少しでも安くするためのポイントをおさえましょう。 ■設定温度を低めにする 便座の設定温度が高くなれば電気代も高くなるのが一般的です。経済産業省資源エネルギー庁によると、便座の設定温度を「中」から「弱」に一段階下げた場合、年間で26.4キロワットアワーの省エネになるとしており、これを踏まえると、年間約818円の節約になる可能性があることが分かります。 暖房便座の電源を切ってしまうことに抵抗がある方は、設定温度を下げて使用するのもよいでしょう。 ■フタを閉じる トイレのフタを開けた状態にしておくと、放熱され、設定温度を保つため余分な電力を使用するといわれています。使用しないときはフタを閉めるだけで、年間で34.9キロワットアワーの省エネになり、約1082円の節約につながる可能性があります。 ■節電機能を使う 近年のトイレに搭載されている機能は省エネ対策にも優れています。そのため、自分に必要な節電機能が搭載されているトイレを選ぶことも節約につながる可能性があるでしょう。 例えば、トイレを使用していないときは自動で温度を下げる「自動節電機能」や、フタが自動で開閉する「フタの自動開閉機能」などは便利な機能です。 ほかにも、暖房便座の機能を就寝から翌日の起床時までは切っておける「タイマー機能」などが搭載されていると、使うたびに電源を気にする必要がなくなると考えられます。 ■夜間は電源を切る 夜間はトイレを使用する回数が少なくなる傾向があるため、電源を切っておくのもよいでしょう。夜10時~翌朝6時まで電源を切るようにすれば、1日あたり2円、夏の4ヶ月で240円の電気代節約につながる可能性があります。