正恩氏がプーチン氏に贈った白い毛の犬 南北外交では「友好の印」に
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は19日、平壌を訪問していたロシアのプーチン大統領に、北朝鮮の天然記念物である豊山(プンサン)犬2匹を贈った。朝鮮中央通信が20日、伝えた。平壌の錦繡山(クムスサン)迎賓館の庭園を2人で散策し、白い毛の犬と触れあう写真も公開された。 【写真】平壌・錦繡山迎賓館の庭園で2024年6月19日、ロシアのプーチン大統領(左)に豊山犬を贈る金正恩総書記。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信 豊山犬は猟犬で、これまで南北の外交の場で友好の印となってきた。2018年9月には平壌での南北首脳会談を機に、金氏から当時の文在寅(ムンジェイン)大統領に豊山犬が贈られている。文氏は在任中、青瓦台(大統領府)で飼っていたが、大統領として受け取った国有財産のため、22年の退任後は動物園で飼育されているという。 00年の南北首脳会談では、故金大中(キムデジュン)大統領が韓国の天然記念物の珍島犬、故金正日(キムジョンイル)総書記が豊山犬をそれぞれ贈り合っている。(ソウル=太田成美)
朝日新聞社