他球団も垂涎!? パ・リーグの現役ドラフト注目野手6人
日本野球機構(NPB)は12月8日、2023年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団が2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する仕組み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれない選手の新天地での活躍が期待される。今回は、現役ドラフトで特に注目したい選手を各チームから紹介する。(パシフィック・リーグ野手編)
オリックス:山足達也
・投打:右投右打 ・身長/体重:174cm/76kg ・生年月日:1993年10月26日 ・経歴:大阪桐蔭高 - 立命館大 - ホンダ鈴鹿 ・ドラフト:2017年ドラフト8位 内野の全ポジションをこなす守備力が持ち味の山足達也。近年は一軍に定着できず、ファームが主戦場となるシーズンが続いている。 ホンダ鈴鹿から2017年ドラフト8位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーからオープン戦でアピールを見せ、「2番・二塁」で開幕スタメンに抜擢された。しかし、同年は故障もあって25試合出場、打率.167と低調な数字に。 それでも、2020年には代走や守備固めを中心に、自己最多の63試合に出場。内野のユーティリティープレイヤーとしてチームを支える貴重な役割を担った。 翌2021年も53試合に出場し、打率.273とバットでも存在感を発揮。リーグ優勝に貢献すると、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでも代走として快足を飛ばし、日本シリーズ進出を決めるホームを踏んだ。 ところが、2022年以降は出場機会が減少。今季も32試合の一軍出場にとどまった。 ファームでは55試合出場で打率.271とまずまずの数字を残したが、一軍での結果が求められる立場なだけに、来季は勝負の1年になりそうだ。
ロッテ:平沢大河
・投打:右投左打 ・身長/体重:176cm/80kg ・生年月日:1997年12月24日 ・経歴:仙台育英高 ・ドラフト:2015年ドラフト1位 プロ入り時には大きな注目を集めた平沢大河も、苦しいシーズンが続いている。 仙台育英高時代には「3番・遊撃」でチームを牽引し、甲子園準優勝に貢献。迎えたドラフト会議では2球団が競合し、抽選の結果、千葉ロッテマリーンズへの入団が決まった。 高卒1年目から一軍で多くのチャンスを得ると、高卒3年目の2018年には外野手にも挑戦し、自己最多の112試合に出場。打率.213ながら5本塁打、8盗塁と光るものを見せた。 しかし、翌2019年は51試合の出場で打率.198と寂しい数字に終わると、2020年からは2年連続で一軍出場なし。 2022年は開幕スタメンの座を奪取したが、5月以降はファームが主戦場に。チャンスをものにすることはできなかった。 今季も57試合出場で打率.170、3本塁打、8打点と低迷。来季でプロ9年目を迎えるだけに、正念場のシーズンとなりそうだ。