激戦州で優勢のトランプ氏“勝利宣言” 運命の日…アメリカ人の選択は?
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異例の大接戦となった大統領選。激動の一日を追いました。 ■トランプ氏が“勝利宣言” 日本時間の6日午後4時半ごろ、トランプ前大統領が演説を始めました。勝利演説です。トランプ氏は「政治的な勝利だ」「見たこともない勝利だ」と強調しました。 現地時間の5日午前7時前、列をなしている人々が待っているのは投票所のオープンです。世界中に影響を及ぼす運命の日が訪れました。 カマラ・ハリス副大統領が訪れたのは首都ワシントンにある民主党全国委員会の本部。 ハリス副大統領 「まさに私たちの最高の姿ね。皆に声を掛けて、私たちが頑張っていること、一人ひとりの声に力があることを伝えて。本当に、本当に最高ね」 ここでは投開票当日も支持者に電話を掛け、投票を促しています。ハリス副大統領本人も自ら有権者に電話を掛けました。 ハリス副大統領 「もう投票した?ありがとう!」 「有権者と話さなきゃね。キャロライン?キャロリン?調子はどう?」 トランプ前大統領は妻のメラニアさんとともに姿を見せました。 トランプ前大統領 「暴力沙汰が起きないことなんて言うまでもない。もちろんあり得ない。私の支持者は暴力的ではない」 さらに、今回は負ければ結果を認めるとも話しました。 トランプ前大統領 「もし選挙に負けて、それが公正な選挙ならすぐに認める。まぁ今のところ公正だと思っている」 「今のところ公正」。報道陣にはそう話しましたが、自身の支持者が多く閲覧するSNSでは…。 トランプ氏のSNS 「フィラデルフィアで大規模な不正が行われているという話がたくさん出ている。法の執行機関が来るぞ!」「フィラデルフィアとデトロイト、強力な法の執行機関がいるぞ!」 根拠は示していませんが、何やら不正が行われているかのような投稿です。 フィラデルフィアとデトロイト。それぞれ激戦州のペンシルベニア州とミシガン州の第一の都市です。 アメリカの大統領選挙は州ごとに投票が行われ、ほとんどの州では勝った方がそこに割り当てられた選挙人、その票を「総取り」する方式です。 民主党が強い州や共和党の強い州などがありますが、ペンシルベニア州やミシガン州などはどっちに転ぶか分からない州なのです。つまり、その激戦州を取った側がぐっと勝利に近付くのです。 不正があるかのようなトランプ前大統領の投稿に対し、フィラデルフィアの地方検事は…。 フィラデルフィア地方検事のX(旧ツイッター) 「大規模な不正があるという話はトランプ候補からしか出ていない。この根拠のない主張を裏付けるような証拠は存在しない。不正の申し立ては一日中受け付けている。もしドナルド・トランプが証拠を持っているのなら、今すぐ提出してもらいたい。もっとも期待はしていないが」 この地方検事は投開票前日の4日、選挙に対する暴力行為を強く牽制(けんせい)しました。 フィラデルフィアの地方検事 「我々には警察もいるし、刑務所もある。州の刑務所だってある。もし選挙結果を強制的に変えようとしたり、有権者を脅したり、票を消そうとしたりしたら、我々も手をこまねいてはいない。必ず見つけ出す」 緊張と警戒が続くなか、投票所への爆破予告もありました。そこにはロシアの影が…。 ペンシルベニア州やミシガン州と同じく激戦州のジョージアでは、投票所に対する爆破予告がありました。 警察 「午後0時半の少し前に爆破予告があった。警察官がすぐに駆け付けたが、特に不審な点は見つからなかった。一時的な避難が行われたが、大きな混乱はなかった」 爆破予告があった投票所は2カ所。ジョージア州の州務長官は背後にロシアがいるとの見方を示しています。 ジョージア州 州務長官 「きょう我々の選挙に介入しようとした者に伝える。相手を間違えたな。お前たちの攻撃は失敗だ。またやったら、たたきのめす」 逮捕者も出ています。首都ワシントンの連邦議会議事堂に入ろうとした男です。 警察 「午後0時20分ごろ、白人の男がビジターセンターの入り口に入り、手荷物検査所に行きました。一人の警察官がガソリンに匂いに気が付いた。男は逮捕され、上着からは照明弾を発する銃やライター、バーナーなどが見つかった」 不穏なことも色々ありますが、今回の選挙が初めての投票だという大学生は…。 ハリス氏に投票した大学生 「朝、起きて思ったの。投票に行かなきゃ、大事なことだからって。私はカマラにした。初めての黒人女性大統領になったらすごく大きな変化」 「すごくワクワクしているよ。うれしかったね。だからすぐ母や姉に投票したって伝えたよ」 この2人はカマラ・ハリス副大統領に投票。一方、初めての投票でトランプ前大統領に投じた人は…。 トランプ氏に投票した人 「トランプの何にひかれたかって、彼がアメリカにおけるキリスト教の価値観の多くと一致しているところね」 この人もトランプ氏支持です。 トランプ氏に投票した人 「私たちはトランプにした。そうだよね?」 「僕もトランプだ。彼はビジネスマンだし、少しダーティーで少し粗削りだからね。そういうのが必要なんだ」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2024
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