「光る君へ」倫子はいつからまひろと道長の関係に気づいていたのか?黒木華、大河で3度目の妻役振り返る
少女時代からの友人でもあったまひろが道長の想い人であることに、「(倫子は)あまりいい思いはしないと思いますけどね」と黒木。「自分より身分も低いですし、いろいろ考えちゃいますよね。まひろには歌の才能だったり、自分にないものがあるとはわかっているので、友達のような時間があったぶん、辛いとは思いますかね」と想像を巡らせ、「出家してしまうぐらいのっていうことに、すごく傷ついたと思います」とも。
そんな倫子が、8日放送・第47回のラストでは、ついにまひろに「それで……あなたと殿はいつからなの? 私が気づいていないとでも思っていた?」とストレートに言葉をぶつけた。
「“今なんだ……”って思いました。私の中ではもう終わっていることというか、セリフにもあったように、自分の娘たちを入内させて帝を出して、やれることはやれたと思うんですよね。道長にそのことを感謝もしているし。なので、最初に台本を読んだ時は、倫子の中では解決できているのかなと。平安時代ですし、(まひろと道長の)そういう関係があったとしても、それを乗り越えられるほど夫婦として、パートナーとして何かを越えられたと。そうしたところの塩梅は、監督とも相談しながらやらせていただきました」
それでも黒木は「倫子はずっと道長のことを愛してはいると思うんですよね」と言い切る。
「だからこそ、そばで支えてきたし、他の女性の影があろうとも嫡妻としてのプライドだったり、 母としての務めを全うすることに重きを置いて生きていけたんだと思います。子供たちが大きくなったら二人で過ごしたいと思うほど、倫子にとって道長の存在は当たり前にすごく大きいと思うので。でも最後の最後に……。娘(彰子)もまひろのことを尊敬しているし、そういうことも含めて、モヤッとドロッとしたものが出てきてしまうんだろうなとは思います」
最終回へと持ち越された倫子とまひろの修羅場は、どのように着地するのか……? 視聴者が長きにわたって恐る恐る待ち望んでいた瞬間がついに訪れようとしている。(編集部・石井百合子)