JSL最終戦『SUPREME DANCE』浦野建隼が勝利し2023年シーズン年間王者に輝く
決勝が始まった時点で右足に違和感を感じ始めた佐々木音憧だったが、ランでは持ち前のスピードと跳躍力を活かした迫力ある360フリップ・キャバレリアルリップスライドなどのコンビネーションをフルメイクし、88.97ptの高得点をマークした。ベストトリックでは1本目にキャバレリアルノーズブラントフェーキーで85.47pt。2本目、3本目はミスするも4本目にノーリー180スイッチスミスグラインドtoレギュラーが83.30ptで、ラストトリックの5本目に86.46ptの得点を出せば佐々木が逆転優勝という状況に。緊張の5本目、足をストレッチするシーンもあり疲労が蓄積されていた佐々木はノーリーヒールフロントサイドノーズブラントがインコンプリートとなり、惜しくも2023年シリーズは2位でフィニッシュとなった。『最後乗り切れなかったので、そこは悔しいですね』と悔しい表情を見せたが、佐々木の来年の活躍にも期待したい。
笑顔と脱力感が特徴的な山附明夢。山附のランを見ている者は皆、簡単なトリックを難なくこなしているだけのように見えるだろう。だが実際はバンクを大きく使っての360フリップ、流れるようなカーブトリック、そしてレールにステアとパークの隅から隅まであらゆるセクションでトリックを決める高難度なスキルが備わっており、それが高得点をたたき出す理由の一つだろう。 ランでは82.37ptをマーク。ベストトリックでは1本目にハンドレールでフロントサイド180スイッチKブラインドをメイクし79.07pt。ランの5本目にはメインセクションのハンドレールをレールオーバースイッチヒールで79.17ptとなり、今シーズンは3位となった。表彰式インタビューでは上田豪氏の『来年も出場してくれるかな?』といった問いかけに、『まぁ、スケジュールが空いてれば..』と山附らしいコメントで会場を沸かせた。
SLSへの登竜門として若い世代のスケーター達に夢を!
今年のJSLは日本で唯一SLSへの切符を手にできる試合となり、根附海龍が目標であり夢でもあったSLSへの参戦を叶えた。初参戦とは思えない活躍で ”NETSUKE“ の名を世界に知らしめた。JSLは今後もSLSへの登竜門であり、若い世代のスケーター達に夢を、そして日本スケートボード界のさらなる発展を目指し、日本から世界へと活躍する選手を送り出すべく活動していくとのこと。2024年はどんな選手達が招待され、誰が世界へと羽ばたくのか!? オリンピックイヤーの2024年もJSLから目が離せない!
【関連記事】
- 新たなコンセプトのバトルに世界トップレベルのBBOYが挑戦!「Seiko 5 Sports Showdown」
- 19歳で世界チャンピオンに輝いたTHE D SoraKi 単独インタビュー「Red Bull Dance Your Style World Final 2022」
- ダブルダッチの起源をたどる旅 第1回「お前みたいなやつ、嫌いじゃないから」
- 自国ブラジルに捧げた2連覇。ライッサ・レアウが悲願のSLS大会優勝「2023 SLS SUPER CROWN WORLD CHAMPIONSHIP」WOMEN’S FINAL
- 【SAKAI DANCE FES.】世界レベルのダンスバトルが大阪・堺市にて開催!