ルーマニア親ロ派極右ジョルジェスク氏、大統領選無効を批判
Kuba Stezycki [モゴショアヤ(ルーマニア) 8日 ロイター] - 先に実施されたルーマニア大統領選第1回投票を巡って、ロシア介入疑惑の中心にいる親ロ派極右候補だったジョルジェスク氏は8日、首位となった第1回投票を憲法裁判所が無効と判断し、選挙プロセスを全てやり直すよう命じたことは民主主義に致命的と強く批判した。 従来の選挙日程では8日が決選投票日だった。ジョルジェスク候補は同日、投票所だったはずの学校に出向き、大勢の支持者と報道陣の前に現れ、英語で「われわれは民主的な手続きを続けるつもりだ。私は平和を、民主主義を取り戻すために必要な全てのことを明確に要求している。なぜなら裁判所によって民主主義が取り消されたからだ」と演説した。 今後、仮にジョルジェスク氏が大統領選で勝利すれば、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟国との親西側政治が覆され、ハンガリーやスロバキア、オーストリアなどポピュリストでロシア寄りの政権が率いる中央、東ヨーロッパ諸国に近づくことになる。ジョルジェスク氏は自国の対ウクライナ支援打ち切りも掲げている。