吉田正尚、復帰翌日にベンチ…起用法を疑問視する米メディアがある一方で「トレードを検討しても市場が限られる」と冷めた目も
◇12日(日本時間13日) レッドソックス8―6フィリーズ(ボストン) 前日に43日ぶりで左親指痛から復帰したレッドソックスの吉田正尚外野手(30)は、地元のフィリーズ戦で出場機会がなかった。左打者の吉田に対し、相手先発は左腕サンチェスだった。 吉田は前日の復帰戦は「5番・DH」で3打席に立ち、2打数無安打、1四球。地元放送局NESNは「チームは吉田をマイナー戦でさらにリハビリさせるより、メジャーでコンスタントにプレーさせ、打席数を稼がせるようだ」と報じていた。 だが、離脱直前も吉田を先発ラインアップから外すのが目立ったコーラ監督は「明らかに完璧な状態ではないが、彼はこのレベルでやれると思っている。打席数をこなせば早くタイミングも取れるようになるだろう」と、微妙なコメントを残していた。 米放送局NBCスポーツはこの日、「吉田は正当に評価されていない」とし、「いまでも価値がある選手だ。メジャー通算165試合で打率2割8分6厘、17本塁打、83打点。OPS+は110で、リーグ平均を10%上回っている。きっちり仕事ができるプロの打者で、レッドソックス打線に入れれば戦力アップになる」と、出場機会増を訴えた。 一方、球団地元紙リパブリカンは7月31日がトレード期限だと紹介した上で「吉田正尚はいない方がより機能的なメンバー構成になるとしても、トレード市場は限られる見込みだ」と、冷めた論調で伝えた。
中日スポーツ