宇宙が見えるUFO酒 飯野・研究会、「宙飛ぶ宴絆」お披露目
福島県福島市の飯野まちづくり研究会が「新・UFOの里づくりプロジェクト」の第1弾として製造した地酒「宙(そら)飛ぶ宴絆(えんばん)」が完成し、同市飯野町で16日、完成発表会を開いた。 宙飛ぶ宴絆は、県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」を使った「宇宙をイメージしたうすにごり」の地酒。醸造に携わった金水晶酒造(福島市)の斎藤湧生(わくお)社長は、研究会のメンバーから飯野の総意として「宇宙が見える、銀河が広がる酒を造ってほしい」と頼まれたという。「そんな依頼受けたことない」と戸惑ったが、醸造技術を最大限に発揮。酵母を低温でしっかり発酵させ、飲んだ際にふわっと甘さが広がるよう工夫を凝らした。 「まだ宇宙で誰も飲んだことがない酒」のお披露目も、UFOにちなんで実施。酒瓶はUFOを模した円盤「ベントラー宇宙船」に隠されて出現した。酒を呼び寄せるため、会場全員が「ベントラー、ベントラー。スペース、ピープル。ここは飯野町」とのまか不思議な呪文を3回唱えると、宇宙船はどこかへ飛んでいき、地酒が姿を現した。 約1年かけて完成にこぎつけた宙飛ぶ宴絆。参加者は杯を交わして”交信”した。研究会の阿曽隆一会長は「甘くてフルーティーですごくおいしい。地球上の酒とは思えない」と酔いしれた。販売は26日から、福島市のUFO物産館など3カ所で開始する。720ミリリットル入り2500円。
福島民友新聞社