井上尚弥がファンが対戦待ち望む中谷潤人について「この先、対戦相手の候補の1人としてすごく楽しみな選手」米ESPNのインタビューで言及
プロボクシングの世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)が8日(日本時間9日)、米スポーツ専門局「ESPN」のインタビューを受け、WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の中谷潤人(M・T)について初めて言及した。 渡米中の尚弥はこの日、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンで行われた共同プロモーターのトップランク社が主催した興行を観戦。メインのスーパーウエルター級(69・8キロ以下)10回戦、若くして注目されるWBO5位、WBC7位、IBF13位ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)と元WBO王者パトリック・テイシェイラ(ブラジル)の試合などを見守った。 メインの試合前にESPNの番組の中でインタビューを受けた。中谷について問われると「もう、今時点でもすごくいい選手ですし、この先、対戦相手の候補の1人としてすごく楽しみな選手ではありますね」と答えた。 中谷は最も権威ある老舗専門メディア「ザ・リング」のインタビューで「自分の階級と井上選手の階級がどんどん近づいてきているので、個人的にも可能性を意識するようになりました」と将来的な対戦を見据える発言をしている。 モンスターはフェザー級(57・1キロ以下)へ階級を上げる可能性については「上げる時が来たらそういう案も一つ考えています。しっかり、フェザー級の体というものになったときに考えます」と回答。すぐにではなく、将来的な昇級については否定しなかった。 中谷のトレーナーのルディ・エルナンデスが2人の対戦を実現させるため、中谷に今後、スーパーバンタム級を飛ばしてフェザー級(57・1キロ以下)に飛び級することも提言している。中谷自身は「ベストなタイミングで戦いたいので、そのためにはバンタム級統一か4階級制覇が必要だと思います」と発言。まずは自身がモンスターと対戦するにふさわしい実績を積むことが必要としながらも、「実際にリングで(尚弥と)試合をするときは、100%の自信を持って臨みたいですね」と語っている。
報知新聞社