「私は世間知らずだった」先天性疾患のあるちいりおの母 教育熱心な両親に育てられるも痛感した「コンプレックス」
■日常がバタバタしすぎているから非日常を大切にしたい ── 佳寿美さんが幸せを感じるのはどんなときですか? 佳寿美さん:家族で非日常を楽しめるときかな?もう日常がバタバタしすぎて、ホッとする間もないんです(苦笑)。あと、理央奈のリハビリは、岡山と香川のリハビリ施設をはしごするのがメインで、そのときは往復3、4時間になります。ただ、愛媛から大阪のリハビリに行くときは1泊2日で、3~4か所のリハビリ施設をはしごするので、息子がつき合うのは大変で。そのときはおばあちゃんの家に預かってもらうことが多いんですね。
だから、ときどきは家族でテーマパークに行ったりして、旅行のような時間を持てたり、子どもたちが行きたい場所に行って、喜んでくれるのを見ると幸せを感じます。 ── 忙しい日々のなかでも、ご家族とのそういう時間を大切にされているんですね。 佳寿美さん:はい。私は30代ですが、30代から40代って大変なことが多い時期かなと思うんです。子どもがいたら、子育て大変だし、子どもが病児となったらしんどいこともあるし。子どもがいなくても、仕事で責任ある立場を任されるとプレッシャーとの闘いもあると思います。
私、職場では人事の仕事をしているので、いろんな人に会うのですが、いつも思うことがあるんです。毎日、無理なスケジュールで仕事をしている女性って多いなって。私もひとのことは言えないんですけど(笑)。ただ、家族との時間はもちろん、自分のためにご褒美の時間をつくって息抜きをすることは大切だなって思います。 ── 佳寿美さんは自分のための時間はつくっていますか? 佳寿美さん:理央奈が歩けなくなった5歳ごろから、ネイルサロンに通っています。予約を取って、わざわざそこへ出かけて。すごくゆっくりできる、自分にとって必要な時間になっています。
■「将来はバリキャリになりたい!」 ── 理央奈ちゃんがこれから年齢を重ねていくなかで、何か目標にしていることはありますか? 佳寿美さん:最近、「外国語大学に行ってみたい」って話してるよね。 理央奈ちゃん:韓国語!英語! ── 理央奈ちゃんは、何かやってみたいことありますか? 理央奈ちゃん:なんだろうなあ。今やってみたいことは、お母さんがいつもご飯作ってくれるから、お料理のお手伝いみたいなことしたい。将来は、会社に就職して、結婚して、2年くらい働いたら、結婚して育休を3年くらい取って、職場復帰したらそこからバリキャリになる、儲ける!