柔道・舟久保遥香、パリ五輪前最後の実戦から帰国 世界女王に敗れて3位も「必ず五輪につなげたい」
柔道女子57キロ級でパリ五輪代表の舟久保遥香(三井住友海上)が12日、グランドスラム・カザフスタン大会から成田空港に帰国した。五輪前最後の実戦を3位で終え「五輪前に優勝できなかったのは悔しいけど、(準決勝で世界女王の)出口選手と対戦することもできた。今回の大会を必ず五輪につなげたい」と振り返った。 今大会での狙いの一つは、本番でライバルとなる選手との手合わせだった。出口クリスタ(カナダ)、サラレオニー・シシケ(フランス)、ラファエラ・シルバ(ブラジル)らが出場する中で、準決勝で出口との対戦が実現した。指導3つによる反則負けで昨年の世界選手権決勝で敗れた雪辱は果たせなかったが、3位決定戦はウズベキスタン選手に勝利。大会を通して「自分の強み、五輪に向けてこの2か月で何ができるのか。そういう部分をしっかり整理することができた」と収穫もあったという。 一昨年12月のGS東京大会を最後に、国際大会の優勝から遠ざかる。今大会では優勝の出口、2位のシルバ、ともに3位のシシケと並んで表彰台に立ち「あらためて57キロ級の層の厚さ、強い選手がいっぱいいるなと思った。その中で戦えることが素晴らしいことだと思うので、そこで一番になりたい」と、決意を新たにしていた。
報知新聞社