鶴見緑地のバラが見ごろ 花の万博出展オリジナル品種も
鶴見緑地のバラが見ごろ 花の万博出展オリジナル品種も
大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地でバラ園のバラが見ごろを迎え、訪れる人たちを楽しませている。山のエリアにあるバラ園は1990年開催の「花の万博」でお目見え。300品種、1300株のバラが観賞でき、鶴見緑地の代表的な花のスポットとして親しまれている。
19、20両日、ボランティア団体「花博フラワークラブ」がローズツアーを実施。20日午前のツアーでは、参加者が朝からの強い日差しを日傘で避けながら、ガイド役を務めるクラブ会員の説明を熱心に聞き入っていた。 花博に出展するため開発された「鶴見’90」の花は、黄色がかったオレンジ色。蛍光塗料のように光を帯びているのが特色だ。その他、1964年開催の東京五輪の聖火にちなんだ赤い花の「聖火」や、世界的に著名な政治家、文豪、女優などの名前が付いた品種など、内外の名品種がそろう。
原生種のバラがとても新鮮
東京と愛知から観光で大阪を訪れた20代の女性コンビは、鶴見緑地で花博が開かれたことを初めて知ったという。「あまり接する機会のない原生種のバラを鑑賞できて良かった」「原生種は地味でバラらしくないところが、かえって新鮮です」などと、身近な心地よさを好む最近の若手世代らしい穏やかな感想を聞かせてくれた。 花博フラワークラブは花博開催時に結成されて以来、緑地内の花壇の手入れや水やりに取り組んでいる。百井雅子会長さんは「鶴見緑地のバラ園はあまり広くありませんが、コンパクトな回遊式庭園ですので、いろいろなバラの花をゆったりご覧になれます」と話す。バラの見ごろは、あと1週間ほど続く。詳しくは花博記念公園鶴見緑地の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)