『豚ひき肉』が11万超えのいいね!? 8歳が作った毛糸の工作が話題 発想生んだ子育て術とは
今年の5月、X(旧Twitter)に投稿された「パックの豚ひき肉」の写真が11万件もの“いいね”を記録。一体なぜ、豚ひき肉が話題となったのでしょうか……? 【拡大】絶妙なリアル感! 8歳女児が毛糸で作った「豚ひき肉のパック」 実はこの写真、投稿主の8歳の娘さんが毛糸で作った作品なんです。投稿には、「本物にしか見えなかった」「毛糸でひき肉を作るセンスがすごい!」「将来有望!」など、200件を超えるコメントが寄せられ、大きな反響を呼びました。 投稿主であり作者の母は、東北在住で一男一女を育てるカニ軍艦太郎さん。同作品を工作するに至った経緯や子育てについて、話を聞きました。 ――豚のひき肉を作った経緯は? 【カニ軍艦太郎さん】 娘に聞くと、「毛糸で作ったらひき肉がリアルになるかな」というアイデアが浮かんだそうです。制作時間はおよそ20分です。 ――反響を聞いた娘さんの反応は? 【カニ軍艦太郎さん】 ものすごい数のいいねがついて本人も喜んでいましたし、皆さんが「おもしろい発想」と言ってくれていてうれしそうでした。 ――娘さんはいつごろから工作をはじめた? 【カニ軍艦太郎さん】 幼稚園のころからいろいろと工作していました。もともと、上の子(兄)が工作やものづくりが好きで、それを見て育っているので、娘も自然と作るようになりましたね。 ――息子さんも創作活動をしている? 【カニ軍艦太郎さん】 CGを使った創作活動をしています。息子はもともとゲーム好きで、Nintendo Switchの「はじめてゲームプログラミング」というソフトからはじまり、「もっと本格的に自作のキャラも作りたい」という思いから3DCGの創作をはじめました。いまでは、自分の作品を「ギウルチャンネル」というYouTubeに投稿しています。 ――お子さんたちはどのような子どもですか? 【カニ軍艦太郎さん】 息子は、趣味の3DCG制作を中心に生活しています。ホームスクーリングしている日が多く、映画を見に行ったり、自主学習や読書、家事や料理をしたりしています。 娘は場面緘黙(ばめんかんもく)で、人とあまりしゃべれなかったりするのですが、動きは活発。ずっとふざけているので、サンシャイン池崎さんのサイレント版みたいな感じですね(笑)。 子どもたちは2人とも、特に息子は普通の子育てより困難が多いと思います。周りとの違いやスタンダードに生きられないことに苦労した日もありましたが、人との違いを「劣っている」と思わず「違うだけ」と割り切って、「自分に合った生き方を見つけられるように」と考え方を変えたことで、とても楽しい毎日になりました。 ――子育てをするうえで心がけていることは? 【カニ軍艦太郎さん】 やりたいことは、やりたいと思ったときになるべく好きにやらせてあげることです。息子の3DCGもそうですが、「大人になって自分で稼いでから道具を買ってやりなさい」だと、それまでに情熱が消えてしまうと思います。なので、できる範囲で「今やりたいことは今やらせる」ようにしています。 それから、「なにごとも経験」と思い、失敗も含めていろいろとチャレンジさせるように気をつけています。親から一方的に禁止や制限をせず、納得がいくまで「なぜこうしたほうがいいのか」と話したり、危険でないことなら本人の意思を尊重してやらせてみたりしています。 ☆☆☆☆☆ カニ軍艦太郎さんは、子どもたちの成長について「それぞれ自分の好きなこと・得意なことを楽しくやっていて、のびのび育っていることが何よりうれしいです。将来は、とにかく楽しく生きていってくれればそれで十分だと思っています」と話してくれました。 大人も子どもも、失敗を恐れず「楽しそう」と思ったことに挑戦してみるのが良いかもしれませんね。
ラジオ関西