ロッテ・吉井監督

　ロッテの吉井理人監督が来季も続投する見込みとなった。14日に行われたクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージ第3戦の日本ハム戦（エスコンフィールド北海道）で敗れ、2年連続のCSファイナルステージ進出を逃したが、試合後に高坂俊介球団社長が来季の続投を要請し、吉井監督から承諾を得た。 　吉井監督は2022年の最終戦で井口資仁監督が電撃辞任を表明した後を継ぎ、2023年から監督に就任。1年目の昨年は70勝68敗5分けで2位となり、クライマックスシリーズ（CS）ファーストステージで3位のソフトバンクを倒したものの、CSファイナルステージで優勝したオリックスに敗退。2年目の今季は71勝66敗6分けの3位で2年連続CS進出を果たしたが、ファーストステージで2位の日本ハムに1勝2敗で敗れた。だが、球団は若手を育てながら2年連続CSに導いた手腕を高く評価。常勝軍団を目指す2025年のタクトを吉井監督に託すことになった。 　▼吉井理人（よしい・まさと）　1965年4月20日生まれ、和歌山県出身の59歳。箕島高から1984年にドラフト2位で近鉄へ入団。88年に最優秀救援投手となり、89年に抑えとしてリーグ優勝に貢献。95年からはヤクルトに移籍し、先発として日本一に導いた。98年からは大リーグに移籍し、メッツ在籍の99年は12勝（8敗）をマーク。NPBで通算89勝82敗62セーブ、大リーグで通算32勝47敗。現役引退後は日本ハム、ソフトバンク、ロッテでコーチを務め、2023年からロッテの監督に就任。同年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では投手コーチとして3度目の世界一に尽力した。